1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

「MIU404」「アンナチュラル」続編の可能性は?『ラストマイル』で拡大、シェアード・ユニバースのこれから

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月23日 7時30分

 続編を渇望するファンの声が絶えない両ドラマだけに、かつて生み出したキャラクターに助けられる形で『ラストマイル』の企画は大きく前進したと言えそうだ。「もちろん、最終的に企画が許可された理由は私たちにはわかりません。ただ、私と野木さん、(プロデューサーの)新井(順子)さんの3人でやる映画に対して前に進む力が働いたのは『MIU404』『アンナチュラル』のファンの皆さんに、ドラマをたくさん楽しんでいただいた結果。そうした全てを含めて、お祭り企画のようにみんなで楽しみたいなっていう思いもありました」

ゲストキャラも楽しんで

 あくまで物語の中心は、デリファスの本部。事件の謎を追いながら、社会の血管ともいえる流通網の維持に尽力するエレナたちのドラマでは、おなじみのメンバーが登場する際も、何より必然性が優先された。

 今回は「アンナチュラル」から西武蔵野署所属の毛利刑事(大倉孝二)、「MIU404」から警視庁捜査一課の刈谷刑事(酒向芳)がバディとなってメインキャラクターを務めるが、塚原監督は「連続爆破事件が起きて、主に動くのは捜査一課になるので、必然的に刈谷さんと案内役の毛利さんがメインキャラになりました。“機捜”はそういう体質の組織ではないので」と明かす。

 「物語上に必要なキャラクターを召喚していく感じだったと思います。『アンナチュラル』のメンバーが出てきても、ミコトの家は登場しないから(弟の)秋彦は出ないとか。六郎くんも、ドラマから6年後と考えると、年齢的にまだUDIラボの職員にはなれなくて、東央医大の研修医という設定になっています」

 また本作には、「MIU404」で4機捜を相手に虚偽通報事件を起こした高校生、勝俣奏太(前田旺志郎)のように、過去のゲストキャラクターも登場。塚原監督は「勝俣くんのほかにも、ドラマのキャラクターが登場しています。ほかに誰が出るかは発表されていないので、“隠れミッキー”のように楽しんでもらえたら」と明かす。

みんなの人生を壊したくない

 『ラストマイル』によってさらに拡大したシェアード・ユニバースの世界。変わらないミコト(石原さとみ)や伊吹(綾野剛)&志摩(星野源)コンビの姿に、どうしても続編を期待したくなるファンも多いはずだ。

 「パート2の可能性も含めて、時がくれば作りたいという思いはあります」と語る塚原監督だが、「ただ、無理に作ってしまうと前作を壊すことにもなりかねない。私にとって、今もみんなのことを好きでいてくださるファンの皆さんへの敬意を持つことが一番大事なことなので、それは絶対にしたくないんです」と複雑な胸中を明かす。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください