「MIU404」のゲスト俳優が今考えると凄すぎ！

　5話ではアイドルグループ・アイドリング!!!の元メンバーで、TBS日曜劇場「TOKYO MER～走る緊急救命室～」（2021）の看護師ホアン・ラン・ミン役が当たり役となったフォンチー、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」（2022）の北条時政役でブレイクした歌舞伎俳優の坂東彌十郎が出演。フォンチーはコンビニ強盗事件に巻き込まれる薄幸な留学生に。坂東はアジアからやってくる技能実習生から搾取する管理団体の関係者という役柄で、本作が初の現代劇出演となった。

　6話では村上虹郎が、志摩の元相棒役で涙を誘う名演を披露。7話ではKing Gnuの井口理がデリバリー配達員役で地上波ドラマ初出演。同年に『劇場』（2020）、『佐々木、イン、マイマイン』（いずれも2020）など映画出演が続き、2023年には主演映画『ひとりぼっちじゃない』が公開された。そして今や主役級となった二人の若手女優も。新海誠監督のアニメーション映画『すずめの戸締まり』（2022）でヒロインの声に抜擢されて以来、映画『ミステリと言う勿れ』（2023）や『恋わずらいのエリー』（2024）、大河ドラマ「どうする家康」（2023）など快進撃が続く原菜乃華が家出少女に。ドラマ「Re:リベンジ-欲望の果てに-」「春になったら」（いずれも2024）などに出演し、今年5月に主演映画『不死身ラヴァーズ』が公開された見上愛が、4機捜の隊員・陣馬耕平（橋本じゅん）の娘を好演した。見上は現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」の藤原道長（柄本佑）の娘・彰子役でも注目を浴びている。

　「アンナチュラル」からはUDIラボの臨床検査技師・坂本（飯尾和樹）、神倉所長（松重豊）、毛利（大倉孝二）＆向島（吉田ウーロン太）刑事コンビらがゲスト出演。

　映画『ラストマイル』は、「アンナチュラル」や「MIU404」の人気キャラクターが続々登場するお祭り的な楽しみはもちろん、両作で目を向けるべき社会問題を取り上げてきた野木亜紀子ならではの視点がさえわたる作品。ドラマを未見でも十分楽しめるが、見ていればさらに物語のメッセージを深く感じ入るはずだ。（編集部・石井百合子）