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「光る君へ」安倍晴明は道長の「メンターのような存在」 ユースケ・サンタマリア、前半からの変化を振り返る

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月25日 21時0分

 吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)で陰陽師・安倍晴明を演じたユースケ・サンタマリアが、25日放送・第32回放送後にドラマの公式Xで公開されたインタビュー動画「君かたり」内で、約1年に渡る撮影を振り返った。

 ユースケ演じる安倍晴明(あべのはるあきら)は、陰陽寮に属する天文博士。並外れた占いの才能を持ち、常人にはない力があると畏怖される存在。天皇や貴族の生活はもちろん政局にも大きな影響を及ぼし、藤原兼家(段田安則)、その息子たちに長きにわたって仕えてきた。

 第30回「つながる言の葉」では干ばつが都を襲い、左大臣・道長(柄本佑)が藁をもつかむ思いで隠居していた晴明に雨乞いを依頼。晴明は道長の「寿命10年」と引き換えに、夜通し雨乞いに臨んだ。晴明の祈りが天に届いたのか恵みの雨が降るも、その祈祷は晴明にとって命がけのもので一夜にして白髪に。第32回「誰がために書く」では危篤に陥り、道長に「わたしは今宵、死にまする」と予言した通り、この世を去った。

 ユースケにとって大河ドラマへの出演は「麒麟がくる」(2020~2021)の朝倉義景役に続いて2作目。名だたる俳優が演じてきた安倍晴明という人気キャラクターを演じきった心境をこう語る。

 「『もう終わりなのか』って感じですよ。僕はいつまで出るかというのを聞かされてなくて、思った以上にね、長くいられたといいましょうか。1年いられたということでもし次機会があるようでしたら、最後までいてみたいですけどね。ただ、1年同じ役を演じるなんて大河ドラマでしかなかなかできない体験ですよね。前回が僕、ナレーション死だったんですよ。だから亡くなるならしっかり亡くなりたいなと思っていたので、今回結構大事に書いていただいたと。大石静さんからね。監督からも大事に撮っていただいた感じがひしひしと感じてすごくうれしかったです」

 第32回では死を予感した晴明が道長に別れを告げる場面があり、「ようやく光を手に入れられましたなあ。これで中宮様も盤石でございます。いずれあなた様の家からは帝も皇后も関白も出られましょう。お父上がなしえなかったことをあなた様はなしとげられます」と道長をねぎらい、「ただひとつ、光が強ければ闇も濃くなります。そのことだけはお忘れなく」と言い残した。道長は「幾たびも言うたが父の真似をする気はない」と言っていたが、その言葉通り、邪魔者がいればすぐさま晴明に呪詛を依頼していた兼家と違って、道長はいわゆる汚れ仕事を晴明にさせることはなかった。晴明にとって道長はどんな存在だったのか。

 ユースケは「基本的に好きなんですよ、道長さまが。お父上(藤原兼家)とも僕はずっと長い関係性があったんだけど、その子供である、何人かいるんだけど、その中でも道長様っていう人間に惚れていたっていうか」といい、「だから晴明としては、前半と後半でまるでちょっと違うっていうか。最初はちょっと腹黒いビジネスマンみたいな感覚の安倍晴明。後半はメンターみたいな。道長にとってのね。彼を導く立場の人間みたいにちょっと役どころも変わってきたような気がして、それがすごく面白かったですね」と晴明と道長の関係の変化を振り返った。

 第32回の演出はファンタジックな描写を得意とする黛りんたろう。晴明の臨終シーンは満天の星空と三日月を背景にした美しくも幻想的な演出だった。(編集部・石井百合子)

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