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長澤まさみ、遠藤憲一を“憲一”呼び 三谷映画で打ち解ける

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月29日 19時54分

 女優の長澤まさみが29日、都内で行われた三谷幸喜監督5年ぶりの新作映画『スオミの話をしよう』(9月13日公開)の完成披露舞台あいさつに出席。共演者とのエピソードを明かした。

 本作は、著名な詩人・寒川しずお(坂東彌十郎)の妻スオミ(長澤)が失踪したことから幕を開けるミステリー・コメディー。庭師の魚山大吉(遠藤憲一)、YouTuberの十勝左衛門(松坂桃李)、警察官の宇賀神守(小林隆)、警察官の草野圭吾(西島秀俊)らスオミの元夫たちが寒川邸に集まり事件解決に奔走するかと思いきや、「誰が一番スオミを愛していたのか」「誰が一番スオミに愛されていたのか」というマウント合戦に転じていく。イベントには長澤のほか西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、宮澤エマ、三谷幸喜監督も登壇した。

 長澤は「自分のシーンよりも自分がいなかったシーンが面白くて。5人の夫がわちゃわちゃとやってスオミを捜しているシーンを、まるで観客になったような気持ちで楽しんでいたんです。自分が出る映画でそんな見方をすることはあまりないです。ここに立っているだけで、個性のある先輩方に囲まれてお芝居をしたんだなって不思議な気持ちになります」と刺激を受けた撮影を回顧。「会話劇や、登場人物のやり取りに注目してもらいたい」といい、なかでも「個人的に十勝左衛門が注目のキャラだと思いました。松坂さんのシーンで笑って欲しいです」と松坂のシーンをイチオシ。

 その松坂は本作で三谷組初参加。松坂も長澤と同じように「それぞれの夫がスオミと接しているシーンを見て、こんなことやってたんだって腹を抱えて見ていました」と自身も観客のように映画を楽しめたといい、「遠藤さんと長澤さんのところに注目して欲しいです」とも。

 遠藤はその長澤と本作の撮影で意気投合したことを述懐。「すごく話しやすかった」と長澤の印象を明かしつつ、「最初“絡みづらっ”て言われて……」と長澤が当初遠藤を突き放したエピソードも嬉々として紹介。「そんなところも正直なんだなって思って」と一気に長澤に親近感を抱いたといい、その後すっかり打ち解けたとのこと。長澤も遠藤との撮影について「呼んでいいと言われていたので、撮影中“憲一”と呼び捨てで呼ばせてもらっていました」と明かして笑いを誘った。

 松坂と同じく三谷組初参加となる西島は「夫たちみんなライバル。でも不思議と幸せに満ちた映画。かなり最後は多幸感なところまで行く。面白かったです」と嬉しそうに振り返り、瀬戸は本作で人生初のワイヤーアクションに挑戦したエピソードを披露。「個人的にはワイヤーアクションが人生初。これだけのアクションができるんだって自分でも驚きました。かなり浮いていて……興奮しました」と笑顔を見せていた。(取材・文:名鹿祥史)

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