中川大志、「ゴールデンカムイ」鯉登音之進役に自画自賛 「眉毛でスイッチが入った」

　俳優の中川大志が27日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた「連続ドラマＷ ゴールデンカムイ −北海道刺青囚人争奪編−」（10月6日よりWOWOWで午後10時より独占放送・配信開始）の完成披露試写会に出席。自身が演じた薩摩生まれのエリート少尉・鯉登音之進の役づくりを明かした。イベントには、主演を務めた山崎賢人（※崎は「たつさき」）をはじめ山田杏奈、矢本悠馬、柳俊太郎（※「柳」は木へんに夘）、塩野瑛久、桜井ユキ、中川大志、池内博之、玉木宏、舘ひろしも参加した。

　本作は、累計発行部数2900万部を突破する野田サトルの人気コミックを実写映画化した『ゴールデンカムイ』の続編。映画版では、明治末期の北海道を舞台に、元陸軍兵の杉元佐一（山崎）が、アイヌの少女・アシリパ（※リは小文字/山田）と共に、莫大な埋蔵金の在りかが記された「刺青人皮（いれずみにんぴ）」を求めて旅する姿が描かれたが、ドラマでは金塊の在りかを示す暗号が刻まれた刺青を背負った囚人狩りが本格化する。

　原作でも人気の高い鯉登音之進を演じた中川は「先日キャストが発表されたとき、ものすごい反響をいただきました」と振り返ると「発表まではお客さん側の立場だったのですが、今日この場に皆さんと立たせてもらい、僕も出るんだなという実感が沸いています」と緊張の面持ち。

　主演を務める杉元佐一役の山崎とは10代からの付き合いだといい、山崎からの「大志の鯉登少尉が出てきたとき、スタッフさんが『ドラマの成功を確信した』と言っていた」という言葉に、嬉しそうな笑顔を見せ「まずはビジュアルから一つ一つ丁寧に打ち合わせをして作り込んでいきました。特に特徴的な眉毛にこだわりました」と役づくりに触れる。

　さらに中川は「自画自賛のようですが、自分でもあの眉毛を初めてつけて鏡を見たとき『鯉登じゃん』と思いました。あの眉毛でスイッチが入ります」とスタッフに感謝。また早口で薩摩弁を喋るキャラクターに「方言と、示現流という薩摩に伝わる剣術はかなり大事に演じました」といい、「撮影初日に賢人と矢本くんと同じシーンだったのですが、僕が遠くから走ってやってくるとき、二人がずっと笑っていたんです。ちょっとやりづらかった」とプチクレーム。

　山崎は「大志が大好きなんですよ。愛おしくて」と語ると、矢本は「縦に眉毛が生えている人なんていますかね。それが全力で走ってくるんですから耐えられなかったですよ」とキャラになりきる中川に独特の賛辞を送っていた。（磯部正和）