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「極悪女王」ゆりやんレトリィバァが熱演するダンプ松本とは?

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月28日 12時46分

 ゆりやんレトリィバァが“最恐ヒール”ダンプ松本を熱演するNetflixシリーズ「極悪女王」(9月19日よりNetflixで世界独占配信、全5話一挙配信)の新場面写真4枚が公開。ゆりやんが演じるダンプ松本とは、どんな人物なのか。

 「極悪女王」は、1980年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本の知られざる物語を描く半自伝ドラマ。企画・プロデュース・脚本を鈴木おさむ、総監督を白石和彌が務め、主人公・ダンプ松本役のゆりやんのほか、落ちこぼれとしてスタートしながらスターの階段を駆け上がる長与千種に唐田えりか、同期で最も運動能力が高く技術に秀でていたライオネス飛鳥に剛力彩芽がふんする。

伝説の最恐ヒール・ダンプ松本は、なぜ日本中を熱狂させたのか?

 1984年1月、ド派手なメイクと金髪ショートカットという、度肝を抜くスタイルでデビューを飾ったダンプ松本。プロレスファンでなくとも彼女の名を知らない者はいないほど、その悪名を日本中に轟かせた彼女の本当の姿とは−−。

 当時ダンプは、長与千種とライオネス飛鳥の2人で結成された国民的アイドルレスラー「クラッシュ・ギャルズ」に対する“ヴィラン”として「極悪同盟」を率い、最恐ヒールとして君臨。極悪同盟が登場するや否やリングコールでは生卵が飛び交い、場内からは帰れコールの怒号が響いた。

 その戦いぶりもヒールそのもの。鎖や竹刀、フォークといった凶器を使ったスタイルが当たり前のように繰り広げられ、流血沙汰に発展する試合が続いた。そして、ダンプの乱闘と比例するように、血まみれになりながらも決して屈しないクラッシュ・ギャルズを応援する声も上がり続ける。

 ダンプ松本という最恐ヒールの存在によってさらに人々は試合にのめり込み、勝負の行方を見守るしかない状況に追い込まれていく。時には悲鳴まじりの極悪同盟に対するブーイングと相まって、異様なまでの熱狂を生んでいった。クラッシュ・ギャルズという輝きの影で、80年代空前の女子プロレスブームを支えていた真の立役者とも言える。

全国民に嫌われても続けたプロレス

 当時、ダンプの嫌われぶりは凄まじく、今もなお語り継がれる数々の伝説を残している。どこから開封してもケガをするよう、入念な仕込みが施されたカミソリ入りの手紙、ゴキブリが入ったケーキなど、嫌がらせのプレゼントは日常茶飯事。ある日の試合帰りには、興奮したファンおよそ600人が「極悪同盟」メンバーの乗る移動用大型バスを取り囲み、命の危機にも直面したというエピソードも残されている。

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