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『ホーム・アローン』マコーレー・カルキンの悲劇が『ハリポタ』子役キャスティングに影響

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年9月19日 10時17分

 映画『ホーム・アローン』シリーズで一世を風靡したことで、一家の稼ぎ頭として悲惨な子供時代を送ることになったマコーレー・カルキン。『ホーム・アローン』および『ハリー・ポッター』シリーズの最初の2作を監督したクリス・コロンバスは、マコーレーの悲劇から学んだことを『ハリー・ポッター』の子役キャスティングでは生かしたという。

 女優・歌手のデミ・ロヴァートが手掛けた子役についてのドキュメンタリー「チャイルド・スター(原題) / Child Star」に出演したコロンバス監督は、「わたしも労働者階級出身だが、そういう家族の子供たちが突然一家の大黒柱にさせられてしまうというのを何度か見てきた」と明かす。

 『ホーム・アローン』の撮影中はマコーレーが対処しなければならなかった家庭の問題について知らなかったというが、マコーレーはその後、お金のために無理やり仕事をさせられ、父親からは身体的・精神的に虐待されていたと公に発言してきた。

 コロンバス監督は「それで両親が非常に重要だと気付いたんだ。わたしは、映画のために、子供たちを本当に不安定な環境の家に帰らせるわけにはいかない。そんなことをする価値はない。子供たちを選ぶのと同じくらい、両親を選ぶことも重要だったんだ」とコメント。さらに『ホーム・アローン』と違って『ハリー・ポッター』の成功は初めから予想できた上、一度に複数作品の契約を結ぶこともあり、彼らが一体何に足を踏み入れようとしているのかを正確に伝えることを心掛けたという。

 「キャスティング中は、どこへ行っても『誰がハリー・ポッターをやるの?』と聞かれ続けたんだ。だからそのことを俳優たちとその親たちに知らせた。『これは大変なことになるよ』と」「そしてそれが、子役としての残りの人生全てになる。それはあなたのレガシーになり、それと共に生きることを学ばなくてはいけないんだよ、と」と振り返っていた。(編集部・市川遥)

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