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松村北斗主演、新海誠『秒速5センチメートル』初の実写化決定!【コメント全文】

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年9月22日 5時0分

 新海誠監督の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』(2007)が、『すずめの戸締まり』(2022)で声優を務めた松村北斗(SixTONES)主演で初めて実写映画化され、2025年の秋に劇場公開されることが決定した。

 『秒速5センチメートル』は、小学校卒業と同時に離ればなれになった、惹かれ合う男女の時間と距離による変化を描いた作品。『ほしのこえ』(2002)、『雲のむこう、約束の場所』(2004)に続く、新海監督にとって3作目の商業公開作品にあたる。山崎まさよしの主題歌「One more time, One more chance」が切なく物語を彩るなか、緻密な描写によって実世界の景色を叙情的に映し出した世界観は、公開から17年以上たった今も根強く支持されている。

 原作は、主人公の小中学生時代、高校生時代、会社員時代を、3つの短編アニメによる連作形式で描いた全63分の作品。実写映画は、新海監督との意見交換なども経て完成した脚本をもとに、約2時間の長編映画として制作される。

 本作が初の単独主演映画となる松村は、新海ワールドの原点ともいえる作品の実写化に「僕自身、何度も見返してきた作品だからこそ、重責を日々感じています」とプレッシャーを告白。一方、『すずめの戸締まり』において、松村をオーディションで宗像草太役に選んだ新海監督は「最も信頼する俳優である松村北斗くんに主演をつとめてもらえることにも、人生の不思議さを感じます」と語っている。

 松村が演じるのは、物語の主人公・遠野貴樹。小学生の頃に出会った転校生・篠原明里と心を通わせた瑞々しい日々、小学校の卒業と同時に離ればなれになり種子島で過ごした高校生活、東京でシステムエンジニアとして働きながら漠然とした閉塞感と焦燥感をかかえて過ごす30才を手前にした青年期の、18年間にわたる人生の旅が描かれる。

 実写版を監督するのは、「ポカリスエット」のコマーシャル映像や、米津玄師「感電」「KICK BACK」、星野源「創造」のミュージックビデオを手掛け、映像監督・写真家として国内外から高い評価を得ている奥山由之。現在33歳の奥山監督は、新海監督が同じく33歳のころに原作アニメを制作していたことに、「ただの数字とはいえ、大切な巡り合わせを感じております」といい、「僕の中に残る『センチメンタル』をこの作品に全て置いていきますので、どうかご期待ください」と初の大型長編への意気込みを明かす。また、脚本は『愛に乱暴』(2024)、『BISHU ~世界でいちばん優しい服~』(2024)などの鈴木史子が担当する。

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