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「極悪女王」衝撃の裏側 敗者髪切りデスマッチは本番一発撮り!

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年9月27日 6時32分

 一方で、気持ちが高ぶっていくものの、前日のリハーサルではどうしてもしっくりこなかったとも。ゆりやんは「えりかには、レトリって呼ばれているのですが、髪切りデスマッチの撮影が始まる前日にえりかから“レトリ、ご飯行かない?”って言ってくれたんです」と裏話を明かす。

 長い間、劇中と同じく敵として会話をせず目を合わせなかった二人。しかし大一番、物語の重要な役割を果たす試合の撮影の前に一旦その関係性をリセットしたことで、スムーズに撮影を進めることができたという。

 意思疎通が出来るようになってから臨んだ「髪切りデスマッチ」の撮影。俳優の息はピッタリ合ったものの、監督たちには準備しなければならないことが山積みで、とにかくハードだ。白石監督は「正直あまり記憶がないぐらい」と笑うと「とにかくダンプ側も長与側もチェックすることが多すぎて、とても一人ではできない。4話、5話は茂木克仁監督をメインでやってもらったのですが、2人いて良かった。1話から5話まで通して二人で確認し合いながら作りました。もうずっと必死でした」と壮絶な撮影を思い返す。

 何度もできる撮影ではなく、テスト段階ではプロのレスラーたちがしっかり段取りを行う。それでも本番は俳優が行うため、やってみなくては分からない部分も多い。唐田は「やっぱり流れが大切だったので、白石監督もあまり細かく演出するわけでもなかったんです。本当に4カメで一発撮りしたときの緊張感はすごかった」と振り返ると、ゆりやんは「何よりも一番震えたのはダンプが長与の髪を切るシーンでした」と苦笑い。

髪切りシーンでは唐田えりかが実際に丸刈り

 続けてゆりやんは「実際にえりかの髪の毛を切るわけで、失敗は許されない。しかもダンプ松本になりきっているので、(唐田演じる)千種へのさまざまな思いがぐちゃぐちゃに湧き上がってきて震えるんです。当時、きっとダンプさんもすごいプレッシャーでやってはったんだろうな……と思いました」と語るゆりやんの目には涙が浮かんでいた。

 白石監督も髪を切るシーンには「心配事しかなかった」といい、「当時の映像を観ると、一発でバリカンで切っているんですよ。でもテストもできないし、誰かを試しにするなんてことも無理。しかも実際にやったとき、案の定、当時の映像のようにはスムーズにいかなくて……。ゆりやんは何度も何度も髪にバリカンを当てているんです。カットをかけるべきかすごく迷ったことを覚えています」と語っていた。

 唐田には髪の毛を本当に切るのか、カツラでいくのか……という選択肢が用意されていたという。しかし唐田は実際に髪を切る選択をした。唐田はその理由を、「オーディションの際、長与千種さんを演じるには丸刈りにするというのは条件に入っていたので、やるものだと思っていました。でも撮影が進むにつれて、プロデューサーさんが気を使ってくださって“カツラでも大丈夫ですよ”と言ってくださったんです。でも自分としてはそのことを含めて覚悟を持って臨んでいたので、全部本物でやりたいと思ったんです」と明かす。

 ゆりやん、唐田、さらに剛力彩芽らレスラー仲間、そして白石監督をはじめとするスタッフたちが作り上げた壮絶な「髪切りデスマッチ」。いま考えると、こんな試合が地上波のゴールデンタイムで流れていたことにも驚きを覚える。(取材・文:磯部正和)

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