柳楽優弥、完全オリジナル脚本の主演ドラマに期待「どう着地するのか」

　10月期のTBSドラマの合同制作発表「TBS DRAMA COLLECTION 2024 AUTUMN」が5日に都内で行われ、10月11日スタートの金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」（毎週金曜よる10時）に出演する柳楽優弥、坂東龍汰、佐藤大空、齋藤飛鳥、桜井ユキが出席。柳楽はオリジナル脚本のドラマに挑戦する思いを明かした。

　本作は、「私の家政夫ナギサさん」や「おっさんずラブ」シリーズを手掛けた徳尾浩司と、新人・一戸慶乃による完全オリジナル脚本のヒューマンサスペンス。両親を事故で亡くし、自閉スペクトラム症の弟・美路人（坂東）と2人で暮らしている主人公の洸人（柳楽）が、謎の男の子“ライオン”（佐藤）と出会ったことで、ある事件に巻き込まれ、生活が一変していく。

　柳楽は「ヒューマン的要素と、サスペンスのスピード感がある、愛についてのドラマです」と紹介すると、「このオリジナルドラマがどういうふうに着地するのか、僕もまだ想像できていません。そのチャレンジ精神に乗ってくれたスタッフ・キャストで、しっかりといい所に着地するように日々頑張っているので、温かく見守ってくれたらうれしいです」と呼びかけた。

　坂東は「実際に自閉スペクトラム症の方々が通われている学校で授業を受けたり、お話をして仲良くなったりして、役を自分の中で作っていきました」と役づくりについて打ち明ける。また、ロケ地の神栖市について、柳楽が「ロケーションによって役柄の気分になれることがあるんですが、神栖は最高のロケーション。ここまでこだわるんだ……という印象」と感心すると、坂東も「僕たちの生活に力をくれる場所で、キャストもみんな、そこに住む家族のような感じがしているので、今日ここにいるのが不思議な感じ。いていいのかな？　とソワソワしています。あっちがリアルで、ここはどこ？　という感じです」と現場の空気感を伝えた。

　子役の佐藤も普段と違う場所に落ち着かないようで、坂東が膝に座らせる場面も。まだ5歳という佐藤は、撮影現場では齋藤がお気に入りの様子。齋藤がいるときは佐藤が「男になる」という坂東から、照明に乗せる重りを持って「俺、これ持てる！」とアピールすることを明かされると、佐藤は何か叫びながらかわいく抗議し、「ごめん、ごめん」と坂東を慌てさせていた。ちなみに、齋藤演じる牧村美央は元保育士という役どころ。齋藤は回想シーンの撮影を振り返り、「保育園児役の男の子から『可愛くなーい？』と口説いていただいて、オモチャの王冠を頭にのせてもらった」と楽しそうに話していた。（錦怜那）