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『侍タイムスリッパー』クライマックスの“間”は黒澤明オマージュ 『マトリックス』のギミックも応用【ネタバレ解説】

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月14日 7時10分

 「つまり『侍タイムスリッパー』の劇中劇で起こっている現実は、 フィルターを1回通して、観客も現実として受け取る効果を発揮したわけです。そうすると、最後の立ち回りは(実際の撮影では)竹光を使っているわけですが、劇中劇において真剣を使っていると提示できれば、お客さんは竹光=真剣と捉えてくれるのです。私はこれを『マトリックス』のギミックと勝手に言っております(笑)」

 安田監督によると、無音状態の演出はさまざまなパターンを検討していたという。「呼吸音や心拍の音だけ残したり、『椿三十郎』は現場の音も入っていたのですが、実際にやってみると、無音が最も心拍数が上がる感じがしたんです。そこは、単なるオマージュだけでなく自分なりのアレンジを加えて作っています」

 『マトリックス』のギミックを応用しながら、竹光を真剣に見せるために試行錯誤を繰り返した安田監督。「これは怖い! と思えたのは、 鍔(つば)迫り合いではなく、刀の歯が当たったまま押し切ろうとする動きです。ある意味リアルだと思ったんです」。立ち回りのシーンは3日を費やしたそうで、「本当に難しかったです」と振り返っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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