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柳葉敏郎、『踊る大捜査線』の仲間たちへの思い明かす

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月13日 8時8分

 社会現象を巻き起こした「踊るプロジェクト」12年ぶりの新作映画『室井慎次 敗れざる者』が公開された。柳葉敏郎演じる室井慎次の生きざまを描く今作は、彼の故郷・秋田が舞台だが、そこに『踊る大捜査線』シリーズのレギュラーキャストが参戦。柳葉は彼らに「室井への思いをしっかり持っていてくださっていた。非常にありがたいです」と感謝の意をささげている。※以下、映画のネタバレがあります。

 「みなさん、撮影現場で会ったのが久しぶりの対面でした。みなさんの第一声は、ほぼ『室井さんだ!』でしたね」と柳葉は笑う。「久しぶりです!」とハグを交わしたのは、緒方薫役の甲本雅裕、森下孝治役の遠山俊也、そして新城賢太郎役の筧利夫。沖田仁美役の真矢ミキも登場しているが、残念ながら共演シーンはなかった。

 湾岸署の立ち番警官だった緒方は、今作で室井のトレードマークともいうべきヘリコプターから降りてくるというシーンを担う。しかも捜査一課の刑事に昇進している。室井の後継者的位置づけもあるかと思われるそれを、柳葉は「そういうのが『踊る』の世界観なんでしょうね」と感慨深げに語りつつ、「『もっとカッコよくヘリから降りて来いよ』と思いました。それが甲本くんなんですけど」と笑う。さらに、緒方の独特の走り方を見せた甲本は「リハーサルから全力で走っちゃって。『無理すんなよ、甲本くん。お互い年なんだからさ』『そうですよね』って言ってるそばから、足を痛めちゃいました(笑)。大変でしたよ」と撮影の裏話を明かした。

 同じく湾岸署の立ち番を務め、室井と同じ秋田出身だとあこがれを語っていた森下は、いつか一緒にきりたんぽ鍋をつつこうと室井に言われていた。今作で再会した際、室井がそれを覚えていたことに感激しており、「遠山くんは、気持ちが入っていたんでしょうね、気のせいかちょっと涙ぐんでました。でも、それでオッケーなシーンだったのでね」と柳葉は証言。「甲本くんも遠山くんも、室井の映画に参加してくれて、とてもうれしかったです」と語った。

 警視庁官房審議官・沖田役の真矢とは共演シーンがないため、衣装合わせでの再会も考えたというが、スケジュールがあわず断念。「お会いできなかったのは非常に残念なんですけど、出てくださったのは本当に感謝です」と柳葉。映画2作目『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』で室井と敵対するポジションにいた沖田だったが、以降は室井に協力するようになっていく。「沖田もいろいろなものを食らいながら、いまあの地位にいる。ある程度うまく立ち回らないと、それは無理なんです。じゃあ、そこで何をするのか。室井ができなかったことを、彼女と新城がやってくれるのかもしれない。他力本願になっちゃいますけど、きっと室井には2人に託したという思いがあるんだろうと思います。でも、それをゴリ押しはしない男ですよね。2人とも、室井の思いはしかと受け止めてくれてると思います」と語った。

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