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『室井慎次』“眉間のシワ”ビジュアル誕生秘話 宣P語る

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月14日 9時15分

 社会現象を巻き起こした大ヒット作『踊る大捜査線』の人気キャラクター、柳葉敏郎ふんする室井慎次といえば、“眉間のシワ”を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。今回、12年ぶりに再始動する「踊るプロジェクト」の最新映画『室井慎次 敗れざる者』(公開中)のポスタービジュアルは、まさにこの“眉間のシワ”を大きくフィーチャーした大胆なデザインとなっているが、このユニークなビジュアルはどうやって誕生したのか? その背景について調べてみた。

 一般的に日本の映画作品は製作委員会の幹事会社(テレビ局だったり、映画会社だったり、その他会社だったりと作品によってケースバイケース)が主導し、タッグを組む各企業と協力しあいながら宣伝活動を行うのが一般的。今回の「踊るプロジェクト」最新作『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』の場合、『踊る大捜査線』シリーズの生みの親である、亀山千広プロデューサー(現在は株式会社BSフジ代表取締役社長)が配給の東宝などと連携しながら宣伝活動を行っている。本作の宣伝プロデューサーを務める東宝の江上智彦氏は「やはり亀山プロデューサーといえば数々の作品を大ヒットさせてきたレジェンドの方なので。東宝サイドとしても、最初は亀山さんとどうやってやり取りするのか、手探りなところもありましたが、いざプロジェクトが動き始めたら、他の作品と変わらず、例えば20代のプロデューサーとやり取りをするのと同じような感じで。亀山さんともいろいろな意見を出し合いながら、やり取りをさせていただきました」と振り返る。

 ポスタービジュアルに関しては、3回に分けてリリースされる。アートデザインは、これまでの『踊る』シリーズを全作品手掛けたデザイナーが担当したということで、シリーズを通じての世界観・デザインの統一感を感じさせる。

 『室井慎次 敗れざる者』第一弾ビジュアルは『踊る』シリーズではお馴染みの、照準をイメージしたスコープマークのビジュアルで展開。それまでのシリーズの流れにある作品である、ということを強く印象づけている。それと同時に、2部作の後編となる『室井慎次 生き続ける者』は白を基調に、そして前編の『敗れざる者』は黒を基調としたデザインにすることで、本作が2部作であることなども打ち出した。

 そして続く第二弾ビジュアルが室井慎次のトレードマークである“眉間のシワ”をフィーチャーしたデザインとなる。当初はクリント・イーストウッド作品のような、モノクロで渋いタッチのビジュアル展開はどうか、という案もあったというが、亀山プロデューサーの「『踊る』らしいポップで楽しいコメディー感は出したい」という提案もあり、第2弾ビジュアルはコミカルな方向でいくことを意識したという。

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