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東宝、米アニメ配給GKIDSを子会社化

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月16日 11時54分

 東宝が16日、アカデミー賞ノミネート作を数々輩出してきたアメリカのアニメーション映画配給会社GKIDSを子会社化すると発表した。東宝の子会社(孫会社)である Toho International が、GKIDSの株式の持分比率100%を取得するための株式譲渡契約を締結。2025年2月期中に連結子会社となる予定だ。

 GKIDSは、スタジオジブリ作品をはじめ米国外の良作アニメーション映画の米配給を手掛けてきたことで知られる。『ブレンダンとケルズの秘密』『パリ猫ディノの夜』『チコとリタ』『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』『かぐや姫の物語』『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』『父を探して』『思い出のマーニー』『ぼくの名前はズッキーニ』『ブレッドウィナー』『未来のミライ』『ウルフウォーカー』『君たちはどう生きるか』の13作でアカデミー賞長編アニメ賞にノミネートされ、『君たちはどう生きるか』で受賞した。

 東宝は成長戦略のキーワードとして「企画&IP」「海外」「アニメーション」を掲げており、市場開拓の余地が大きい海外でのビジネス拡大を目指している。今回の株式譲渡契約によりGKIDSとの間でより強固な協力体制を確立し、これまで Toho International が「ゴジラ」を中心に積み上げて来た北米を中心としたライセンシング・商品化やEコマースサービスと融合することで、日本及び世界中のアニメーションをより直接かつ広くファンに届けるための強い基盤を築き上げることができると想定しているのだという。

 また、GKIDSにおいてもその高い実績に裏打ちされた優れたブランド、組織、経営陣を維持しつつ、東宝グループの持つアニメーションの企画製作能力、ライセンシング機能、Eコマース等とのシナジーにより、更なる発展を遂げる機会になると見込んでいるとしている。(編集部・市川遥)

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