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『室井慎次』新城、沖田、緒方、森下「踊る大捜査線」メンバー再登場の裏側【ネタバレあり】

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月3日 7時10分

 12年ぶりに再始動した「踊るプロジェクト」の新作映画『室井慎次 敗れざる者』が公開中だ。社会現象を巻き起こした「踊る大捜査線」シリーズに登場した室井慎次(柳葉敏郎)が主人公の本作には、おなじみの人気キャラクターはもちろん、新規キャラクターも多数登場している。メガホンを取った本広克行監督が、『敗れざる者』のキャラクターとキャストの魅力や演出秘話を語った。(以下、『敗れざる者』のネタバレを含みます)

青島について語る室井&新城がいい

 主人公となった室井について、本広監督は「柳葉さんと室井さんはぜんぜん違うんです。そこがまた面白いんです」と感嘆する。警察を辞めた室井は、犯罪関係者の子どもたちの里親になっているが、「室井さんは忠告もせず何も言わず、ただ待つんです。僕自身は待てないので、室井さんカッコいいなあと思います」とその魅力を語る。

 テレビシリーズ初期、冷徹な組織の歯車だった警察官僚の室井は、所轄の捜査員・青島俊作(織田裕二)に出会って変わった。今作にもつながる“約束”を交わし、それが彼のよりどころとなる。「そのためにやっぱり偉くならないとダメだと冷酷な仕事をしたり、また青島に会って振り回されたり。『踊る』はそこが面白いんでしょうね。青島だって、あんな無茶をするのはいい上司がいるからです」と本広監督は笑った。

 今作には、そんな室井の片腕的存在となっている新城賢太郎(筧利夫)も再登場する。「筧さんとはもう長いので、『こうなりましたからよろしく』とお願いすると『わかってるよー』って。台詞が多いんですけど、シリアスにやることで面白くなるといいですよねとお話した記憶があります」と演出方法を示す。「新城の周りにどんな人を置くのか考えました。秋田県警本部長ですから、新城自身は細々動けないので、下手な秋田弁を操る大男の側近をつけています。彼の秋田弁は、柳葉さんが全て指導してくださいました」と裏話を明かした。

 「お2人ともそれなりに年を取られて円熟味が増してて、それもよかったですね。高級料亭は苦手だからうちにおいでと室井さんが誘う。室井さんの家に行く新城って面白いでしょ?(笑) しかも『女の子もいるんだ』とか、いちいちコメディーですよ」と言いながら、「あそこで2人が『青島に関わりすぎたから出世できなかった』と話しますよね。青島と室井の“約束”は大事なことですけど、現実的には実現は難しいこと。組織で起きる歯がゆさを全て室井さんで描き、青島はそれに吠えてるわけで、観た方が爽快になれるのですが、今回はそこから離れた室井さんでした。その室井さんと新城が、青島を語るのがいいんです」と本広監督はほほ笑んだ。

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