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中村獅童、ヴェノムスーツとの別れに寂しさ 長男・陽喜くんにも好評

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月29日 19時40分

 歌舞伎俳優の中村獅童が29日、都内で行われた映画『ヴェノム:ザ・ラストダンス』(11月1日公開)の吹替版ジャパンプレミアに声優の諏訪部順一と出席。ヴェノムスーツで登場した中村は、最終章を迎えたシリーズとの別れを惜しんだ。この日は、スペシャルゲストとしてせいや(霜降り明星)とゆうちゃみも登壇した。

 ジャーナリストのエディ・ブロック(トム・ハーディ)に地球外生命体“シンビオート”が寄生したことで誕生したダークヒーロー・ヴェノムの活躍を描いてきた同シリーズ。最終章では、ヴェノムの秘密が明らかになり、それを狙う最大の脅威・ヌルが迫る。吹替版では、中村がヴェノム役、諏訪部がエディ役を務めている。

 ヴェノムを模したスーツ姿で登場した中村は「2018年の時かな、息子の陽喜(はるき)が1歳になるかならないかの時、これを見てなぜか気に入ったんです。片目しか見えなくて平衡感覚がおかしくなっている。(最終章なのでこのスーツとも)お別れが寂しい。いただけたら、嬉しい」とスーツを関係者におねだりする。

 関係者からスーツをプレゼントしてもらえることを聞かされると、中村は「今まではスパイダーマンスーツで散歩してたりしていたんですけど、ヴェノムで歩きたい。スパイダーマンスーツは一人で着れるけど、これは3人がかりです。散歩の時は手伝ってもらわないと……」と照れ笑い。一方で中村は本作が最終章となることに「寂しいですよ」としんみり。「(この作品で)声のお仕事をさせていただいていることは歌舞伎のお友達も知っているんです。今度はどうなるんだって。歌舞伎界でも(本作への)期待値は高まっているんです。本当にヴェノムファンが多いんです」と話した。

 シリーズを通じてヴェノムを演じ、その変貌に気づきもあったといい、中村は「最初の頃は凶暴で、ただ暴れまわる印象だったんです。それが、人間味あふれる愛らしいキャラになったと思います」と感慨深げ。今作のオススメのシーンを聞かれると「ヴェノムが劇中、歌を歌うんです。その歌を吹替版でも僕が歌っています。そこがおすすめです」と話した。諏訪部も「僕の周りにも好きな方は多いです。スパイダーマンの流れでヴェノムにも興味を持っている人は多いんです。(声優をしていることを)羨ましがられます。終わりって言われると寂しい」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)

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