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北川景子、稀代の女性興行師40年の半生演じる 山崎豊子原作「花のれん」ドラマ化決定

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月23日 5時0分

私が演じる多加は、“日本のエンターテインメントの母”とよばれる吉本せいさんがモデルだといわれています。女手ひとつで寄席を大きくしていった商売人としての顔と、妻としての顔、また母親としての顔、女性としての生きざま、いい塩梅で描かれたヒューマンドラマです。涙あり笑いありのあっという間の2時間になると思います。ぜひたくさんの方に見ていただきたいですね。

吉田紀子(脚本)コメント

ーー山崎豊子さんの名作「花のれん」のドラマ脚本を執筆することが決まったときのお気持ちを教えてください。執筆の際、意識したこともお聞かせください

まさか、私に山崎豊子さん原作のドラマ依頼が来ると思わなかったので、正直ちょっと驚きました。山崎先生独特の、けれん味溢れる作品は、視聴者としては面白く拝見していますが、いざ自分が脚色するとなると、かなりの力技(ちからわざ)が必要だなと、覚悟をして臨みました。


原作は、主人公・多加の一代記。結婚前(明治時代)から、亡くなるまで(第二次世界大戦後まで)の長いスパンの話です。それを、2時間にどうまとめていくか。結婚、出産、破産、夫と二人三脚で始めた寄席、その夫との死別、その後、女ひとりで寄席を切り盛りし、成功し財を成し、だが、その財産を、戦禍によりすべて失ってしまう。まるで、『風と共に去りぬ』のような話だなと…。
背景にある“笑いの歴史”も押さえておかなければならなかったので、落語や色物、漫才についても史実を調べた上で、執筆にかかりました。
また、多加という仕事をもつ女性の生き様、キャラクターをどう表していくか。多加の中にある、今の世の中で薄れつつある“情”の部分を強調したいと思いました。“大阪女の情”を。

ーー主演・北川景子さんの印象を教えてください。主人公・多加を演じる北川さんに期待していることもお聞かせください

「目力の強い、真っすぐな人」という印象です。吸い込まれそうに美しい目ですよね。20代から60代までの多加の変化を、どう演じてくださるのか。どんどんたくましく強くなっていく多加の、特に晩年が、楽しみです。また、多加には、大阪人独特のおちゃめな部分、かわいらしいところもありますので、そこも楽しみです。

ーー視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

明治、大正、昭和という激動の時代に翻弄されながらも、“お笑いの世界”で、女ひとり、興行師として、ぶれずに真っすぐ生きて行く多加というたくましくもかわいらしい女性を、北川景子さんがどう演じてくれるか。お楽しみいただければと思います。

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