25年大河「べらぼう」音楽は「麒麟がくる」のジョン・グラム!海外向けビジュアル&特報公開
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月26日 10時0分
横浜流星主演による2025年放送の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(1月5日スタート、NHK総合よる8時~ほか)の音楽を、作曲家のジョン・グラムが担当し、テーマ曲の演奏をNHK交響楽団、指揮を下野竜也(NHK交響楽団正指揮者)が務めることが明らかになった。あわせて、海外の視聴者に向けたグローバルバージョンのビジュアル、並びに特報動画が公開された。
大河ドラマ第64作となる本作は、喜多川歌麿、山東京伝、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九らの才能を見出し“江戸の出版王”へと成り上がる蔦屋重三郎(横浜流星)を主人公にしたストーリー。キャストに安田顕、小芝風花、里見浩太朗、渡辺謙ら。脚本を、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、NHKドラマ「大奥」シリーズなどの森下佳子が務める。
アメリカ・バージニア州出身のジョン・グラムは、イギリスで歌とオーケストラ作曲を学び、アメリカのウィリアムズ大学、スタンフォード大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で音楽を専攻。大河ドラマの音楽を手掛けるのは「麒麟がくる」(2020~2021)に続いて2度目となる。本作のメインテーマは、二つの視点からアプローチしたといい、「大河ドラマ『麒麟がくる』は、これまでの私の作曲人生の頂点であり、今回、再び大河ドラマの音楽を担当できることに感激しています。『べらぼう』のメインテーマは、二つの視点からアプローチしました。一つは、資金も社会的地位もない状態からスタートし、たゆまぬ努力とリーダーシップ、そして賢さで大成功を収めた蔦重への敬意です。もう一つは、250年以上続いた平和の中で商業が発展し、芸術も花開いた江戸文化への賛美です。浮世絵の魅力の一つは、それまで手が届かなかった美しく複雑な芸術作品が、一般の人々にも手に入るようになり、日本国内のみならず、世界中でセンセーションを巻き起こしたことだと思います。江戸時代の絶え間ない情熱的なエネルギーを込めたメインテーマは、演奏難易度が非常に高い楽曲となりましたが、マエストロ下野竜也の指揮のもと、NHK 交響楽団の演奏によって感情と一体感にあふれる曲に仕上がりました。ぜひご期待ください」とコメントを寄せている。
テーマ曲の指揮を務める下野竜也はこれまで齋藤秀雄メモリアル基金賞、芸術選奨文部科学大臣賞、有馬賞、広島市民賞、中国文化賞など数々の賞を受賞。NHKFM「吹奏楽のひびき」のパーソナリティでもあり、大河ドラマテーマ曲の収録は7作品目。下野はジョン・グラムとのセッションについて「大河ドラマ『麒麟が来る』で初めて知ったジョン・グラムさん。過去、エンニオ・モリコーネさんの前例があったにせよ、海外の方がどの様に大河ドラマと歩むのだろう?と思っていましたが、最初からジョンさんの音楽に引き込まれていました。今回、ご一緒出来る事を光栄に思いつつ、それこそ、べらぼうに緊張して録音セッションに臨みました。江戸時代の中でも、より絢爛豪華な文化の雰囲気とその中での様々な人間模様が目の前に広がる様な音楽を紡ぎ出された事に感服しております。ドラマと共にジョンさんの音楽を『べらぼう』をご覧になられる皆様が楽しんで下さる事をN響メンバー/スタッフと共に願っております」と語っている。
なお、本作では世界中の視聴者に届けられるよう英語タイトル「UNBOUND」と題し、新たなビジュアルと特報動画を公開。ドラマの主人公である蔦屋重三郎が出版した作品が今なお世界中を魅了しているように、放送に先駆け様々な素材を使って国際発信を行い、作品の魅力を届けていくという。「UNBOUND」とは、「解放された」「とらわれない」という意味で、身分や出自にとらわれず慣例に縛られない“べらぼうな”生き様を見せた蔦屋重三郎を表現する言葉。「未製本」という意味もあり、出版業を営なみやがて浮世絵や本の文化を発展させていく蔦重を彷彿とさせる言葉でもある。
国内版ビジュアルは近日中に発表予定。(編集部・石井百合子)
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