1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

『室井慎次』緒方の“あのセリフ”は甲本雅裕のアドリブ!室井との胸アツ再会シーン秘話【ネタバレあり】

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月2日 7時4分

緒方の疾走シーンでまさかのアクシデント

 新作の撮影現場では、柳葉から「頼むよ。あそこはおまえのシーンなんだから、盛り上げてくれよ」と登場シーンについて声をかけられたという。「盛り上げるってどうしたらいいんだろう、僕ができることって何だろうって考えました。それに、『緒方が室井さんと2人になったら何を話すの!?』って(笑)」と戸惑いを語るも、「ただ、いままで僕は『踊る』でいろいろいなものを崩してきたので、『室井管理官を崩しにかかるのか?』『それは室井さんを超えて柳葉さんが怒らないか?』と考えました。でも、『指名を受けた以上はトライするしかない!』と思ってやりましたが、室井さんは崩れないんです(笑)」

 「僕も緒方も、湾岸署の入り口で敬礼していた頃に戻っていたんだと思います、無意識に」と甲本。『敗れざる者』で緒方は、「踊る大捜査線番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル」で見せた独特の走りを披露したが、「ちょっと足の筋肉を傷めてしまって、みなさんにご迷惑をおかけしていました」としょげる。「『来年還暦なんだよな……』と思うんですけどね(笑)。室井さんを見たら、止まりませんでした」

 そのシーンで緒方は、ヘリコプターからさっそうと降りてくる。「そこは、スマートにシンプルに、落ち着いてカッコよく降りようと思っていました。自分は捜査一課で、どうこの現場を仕切るのかということでいっぱいいっぱいで、部下に動揺を見せてはいけないだろうし」と気合が入ったが、同時に感慨もあった。「連ドラのときの僕は、次の台本をいただいて初めて『あ、次回も出られるんだ』と思っていました。回を重ねて、役に少しずつ厚みがついてきて、ここの一員なんだ、俺に何ができるんだろうって考えられるようになっていった。それで27年です。そんな緒方が、ヘリですからね」としみじみ。「踊る」では、ヘリコプターは室井の象徴のように使われている。「『俺、ここにいるんだなぁ』って不思議な気持ちになりました」と振り返った。

甲本雅裕から見た、室井慎次&青島俊作の“約束”

 本広克行監督からは、突然「やってください」というオーダーがくるのだという。そして「つまらなかったらダメ。それが一番プレッシャーなんですけど、そういうものを与えていただけたんだと思うと、本当にありがたいです」と感謝を捧げた。

 「踊る」シリーズの軸で、今作でも室井が語っている青島俊作(織田裕二)との“約束”について、甲本はどう感じているのか。「僕は単純に、どんな立場になってもどちらもそれを裏切らない、裏切りたくないとずっと心に持っているんじゃないかと感じています。片隅ではなく、心の中心に。だから、室井さんから青島さんが消えることはないだろうし、青島さんから室井さんが消えることも絶対にない。今回、室井さんは警察官でなくなっていますが、それとは関係なく、その絆というか、信頼関係はずっとつながっていて、裏切らない関係なのかなと思います」と熱心に語る。

 「『踊る』の描いている魂が消えていないから、その魂をちゃんと引っ張ってきたから、ここまでのシリーズになったんじゃないかなと思います。変わらない何かって、きっとあると思うんです」と述懐。そのうえで、「『踊る』はいつも、僕にドキドキとワクワクをくれます。『これから何が起こるんだろう』といい意味で慣れがない。なあなあにならない。何がはじまるのかって、いつも思わせてくれます。今回の新作映画2本も、まさにそんな感じでした」と甲本はうれしそうにアピールしていた。(取材・文:早川あゆみ)

『室井慎次 敗れざる者』全国公開中
『室井慎次 生き続ける者』11月15日(金)全国公開

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください