河合優実、『ルックバック』世界からの反響を実感 アメリカの知人から「観たよ」と連絡【第37回東京国際映画祭】
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月2日 13時13分
女優の河合優実が2日、都内で開催中の「第37回東京国際映画祭」アニメーション部門に出品されている映画『ルックバック』の舞台あいさつに吉田美月喜、押山清高監督と出席。世界中で大きな反響を呼んでいることに対して、喜びを口にした。
本作は、「チェンソーマン」などの藤本タツキによるコミックを『映画ドラえもん のび太の新恐竜』の演出や、アニメ「ライジングインパクト」シリーズのキャラクターデザインなどを担ってきた押山監督がアニメーション映画化。小学4年生の藤野(河合)が、漫画好きという共通点を持つ不登校の少女・京本(吉田)と共に漫画制作にまい進するなか、さまざまな困難に立ち向かう姿を描いた青春物語。
6月に公開された本作は大きな反響を呼び、興行収入20億円を超える大ヒットを記録。さらに、7月31日からは全世界で公開が始まり、世界20以上の国と地域で上映され、世界興収は18億円(10月31日現在、1ドル150円換算)を突破するなど、大きな広がりを見せている。
主人公・藤野を演じた河合は「普段とは違う層の方からの感想が返ってきています」と語ると「国外でも上映されているので、アメリカにいる知り合いから『現地で観たよ』と連絡をもらったりしました。すごく反響の大きさを肌で感じています」と笑顔を見せる。
吉田も「SNSで海外の方からメッセージをいただいたり、映画が中国で公開になったとき、たまたま父が現地にいて映画館に観に行ってくれたり……。日本のアニメのすごさを感じています」と語っていた。
押山監督は、ロサンゼルスで業界向けの試写会を行った際「ストーリーボード(絵コンテ)を描いている方々から『映画良かった』と列をなして感想を言ってくださったのを見て、届いているなと感じました」というエピソードを披露。
そんな映画の成功を記念して、河合から押山監督に花束のプレゼントを渡すシーンも。河合は「映画の大ヒットおめでとうございます。声優として参加させていただくことになったとき、初めていただいたアニメーションからずっと素晴らしい作品だなと感動し、わたしの大きなモチベーションになりました。参加できてよかったです」と感謝を述べる。
吉田も「いままで声優さんのお仕事が決まったことがなくて、自分の声に魅力がないのかもしれないと思っていました。この作品と出会えたことで、自分が肯定されたような気持ちになりました。『ルックバック』に出会えて嬉しかったです」としみじみ語っていた。(磯部正和)
「第37回東京国際映画祭」は11月6日まで日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催中
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