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『グラディエーターII』24年の時は「価値ある物語」のため キャスト・スタッフが語る制作秘話【第37回東京国際映画祭】

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月5日 21時39分

 映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(11月15日公開)の舞台あいさつが5日、第37回東京国際映画祭で行われ、キャストのデンゼル・ワシントン、コニー・ニールセン、フレッド・ヘッキンジャー、プロデューサーのダグラス・ウィック、ルーシー・フィッシャー、マイケル・プルスが登壇し、制作秘話を語った。

 本作は、古代ローマを舞台に、復讐(ふくしゅう)に燃える剣闘士の闘いを描いた『グラディエーター』(2000)の続編。ローマ帝国の圧政によって自由を奪われた男が剣闘士となり、闘技場での闘いに身を投じる。監督は前作に続きリドリー・スコット。『aftersun/アフターサン』などのポール・メスカルが主演を務める。

 昨日行われた会見に出席したポールは個人的事情により帰国することになり、登壇できなかったことを詫びるとともに「素敵な映画ですので楽しんでください」とビデオレターで呼びかけた。11年ぶりに来日し、大勢のファンに迎えられたデンゼルは「1作目から出演しているコニーと来日できてうれしいです。なんせ1作目ですからね。僕たちは新人ですから心強いです」とあいさつした。

 24年の時を経ての続編に、プロデューサーのダグラスは「僕たちは急いでいませんでした。1作目で主要キャラクター2人を、殺してしまったからね」と笑いを誘いつつ、「幸いにもコニーがいたし、1作目は映画の神々から祝福されたので、続編は素晴らしい監督のもと、古代ローマの物語をどう伝えたらいいか5年くらい考えました。でも納得のいくものができず、10年を費やしてもダメ。そうこうしてようやく、役者にとっても観客にとっても価値のある物語に至りました」と説明した。ルーシーは本作の俳優陣を「最高のキャスト」と称賛し、「デンゼルは脚本の中には存在しないユーモアを見出してくれ、我々はそれを作品に投影しました」と秘話も明かした。

 また、劇中のゴージャスな劇中衣装にも話が及ぶと、デンゼルが「24年の時を経て、衣装は変わったの?」と質問。コニーは「24年前と変わらない衣装を着こなしているのよ」と笑顔で返答し、ダグラスは「デンゼルの衣装は彼の才能に見合った新しい衣装を用意したよ」と答えた。

 最後に観客にメッセージを求められたデンゼルだが「何を言っていいか、いつも困るんだよね」とコニーにバトンタッチ。コニーは「古代ローマは現代の社会を映す鏡だと思います」とコメント。マイケルは「この映画は大作です。ぜひ、劇場でワクワクする体験をしてください。リドリー監督も、私たちが今ここにいることを喜んでいます」とアピールした。(錦怜那)

「第37回東京国際映画祭」は11月6日まで日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催中

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