1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

金ロー放送『ゴジラ-1.0』何がすごかったのか…!

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月1日 20時32分

 第1作をベストにあげる山崎監督は、いくつもオマージュを捧げたシーンを入れている。銀座襲撃シーンで、東京湾から上陸し銀座方面に移動、日劇へと向かう動線は第1作を踏襲。周囲を破壊しながら移動する足もとを強調した画角、口で列車をつかみあげる仕草も同じだ。なお列車をくわえるカットのゴジラの動きは、第1作で着ぐるみと共に使われたギニョール(手を入れて操る上半身のみのパペット)を意識してアニメートするというこだわりだ。ゴジラの目の前で実況していたアナウンサーやカメラマンが命を落としたり、ゴジラが初めて姿を現すのが伊豆諸島の架空の島・大戸島だったり、対ゴジラ兵器のデザインがオキシジェン・デストロイヤーを思わせるなどあげていけばきりがない。そもそもシリーズの多くがゴジラに挑む主人公のミッションを中心に展開する中、家族にまつわる私生活に重きを置いているのも第1作に通じている。第1作以外にも、クライマックスの流れが『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)を思わせたり、戦闘機・震電で飛び立った敷島が農村風景の中を移動するゴジラを発見するシーンの画作りは昭和シリーズ定番の光景にリンク。シリーズへのリスペクトにあふれた作品なのだ。

 物語の舞台は戦後間もない復興期。国家の機能不全や民間・個の活力が日本を救う展開、災害で負った心の傷との闘いなど、現代にも通じるテーマを持った『ゴジラ-1.0』。この機会にあらためて本作の魅力を探ってみるのもよいだろう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください