『室井慎次』森下の泣ける名シーンに衝撃事実 遠山俊也が明かす室井との再会秘話
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月9日 7時10分
12年ぶりに再始動した「踊るプロジェクト」の最新映画『室井慎次 敗れざる者』(公開中)に、連続ドラマ「踊る大捜査線」と同じく森下孝治役で出演した遠山俊也。劇中で描かれる室井慎次(柳葉敏郎)との再会シーンは感動的だと評判だが、その裏には驚きの事実があった。遠山が最新作の撮影秘話、大ヒットコンテンツとなった「踊る」シリーズについての思いを語った。(以下、『敗れざる者』のネタバレを一部含みます)
こんな形で「踊る」に出ていいの!?
遠山は、『室井慎次』の製作情報を「ネット記事で知りました(笑)。そのあとで、出させていただけるというご連絡をいただいて。ありがたかったです」とうれしげに語った。「これだけ長く関わらせていただいていると、『本当にやるの!?』と『やっぱり来たか』という両極端の気持ちがあります。僕の心の中から、森下という役が無くなることはなかったです。それも『森下がいるって感じる』とか意識もしてないくらい心の奥底に」と明かす。
だが、今作の台本を見て驚いた。「室井さんの映画といったら、管理官の姿を想像するじゃないですか。でも、それを2つも3つも4つも超えてくる、全く想像してなかったストーリーでした。さすが、『踊る』制作陣はすごいです」と驚嘆。さらに「『踊る』はある種群像劇で、画面の隅々まで気を抜いてる人が一人もいない、いい意味でみんなが出たがりな作品でした。端から端まで全部が生きてる“動”の感じが『踊る』の醍醐味で、僕もいつもはそっち側だったんです。だけど今回はぜんぜん違って、ものすごく静かなシーン。室井さんとその里子のタカ(森貴仁/齋藤潤)と3人のところは『こんな形で「踊る」に出ていいの!?』と思いました(笑)」
それでも、「室井さんがいれば、そこは『踊る』の現場になります。もう、緊張感は半端なかったです」という。遠山のクランクインは秋田県の刑務所のロケシーンだったが、タクシーで到着した瞬間、外ロケの合間だったらしい柳葉と出会ったのだという。「『お久しぶりです』とか一切言う間もなく、開口一番『秋田県人会、やるぞ』って(笑)。その瞬間、室井さんの世界にガーっと引き込まれました」と怒涛の再会を語った。自身も秋田出身であることを伝えた森下に、いつか一緒にきりたんぽ鍋を食べようと室井が返した連ドラ第4話のやりとりが、27年後の今作に活かされているのだが、その関係性を柳葉は「秋田県人会」と粋な形で表現したのだ。
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