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『シン・仮面ライダー』庵野秀明、念願だった各話フォーマット版 大河で多忙の柄本佑も追撮参加「3日間だけもらった」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月15日 22時5分

 特典映像となる「各話フォーマット版」の追加撮影について、尾上准監督が「庵野さんが新たにエンディングを撮りたいと言っていると聞いて。まさかやらないだろうと言ってたら。昔撮ったものをつなげてエンディングにするのかなと思ったら、新たに撮るという話になって。昔の映像を探してきて、これと同じ場所を探してくださいと言われたんですが、分かっている制作部は、本当に同じようなところを探さないと、あとでヒドい目に合うのが分かっているので。同じ場所になるように必死になって探してた」と述懐すると、「そこまでは言ってないんだけど、製作部が忖度(そんたく)してくれたんです」と冗談めかした庵野監督。尾上准監督も「やはり庵野組になるとそこは頑張るんだよね」としみじみ語った。

 エンディングの追加撮影には、一文字隼人役の柄本佑が参加。NHK大河ドラマ「光る君へ」の撮影で忙しい中、「3日間だけもらった」と庵野監督は明かす。「柄本さんも頑張りましたね」という田渕アクション監督も、「昔の方(オリジナル版)もいろいろ四苦八苦して出てきたわけじゃないですか。いい部分が自分の身になったかなと。だからアレンジを加えたエンディングは気に入っている」と笑顔を見せた。

 尾上准監督も「エンディングを撮っている時は夏だったから暑かったんだよね」と続けると、庵野監督も「ちょうど2か月くらい入院だったんで。今はわりと動くようになりました」と語りながら、足首を回転させてみせて回復ぶりをアピール。

 その後も「邦画で一番厳しいのが、撮る場所がないということ。ライダーもあそこで撮りたいというところがあったんですが」という庵野監督の思いから、苦労続きだったというロケ地探しの話。ハチオーグ役の西野七瀬が自分でアクションをこなしていたが、別現場で田渕アクション監督に会うと「今日何かありましたっけ?」とビクビクしていたという話。そして、尾上准監督が参加していた「宇宙刑事」シリーズの過酷だった撮影エピソードの数々。肉体のアクションをCGでどう補うかといった話。さらには、往年のテレビシリーズのテロップを再現し、大喜びした庵野監督が「手前味噌ですが僕の名前があの明朝体で、石ノ森先生の後に出たのを最初にみて大喜びしました」と振り返ると、尾上准監督が「あなたの喜びのために俺たちがやってるのってずるいよね。そういう風な気持ちにさせるのがうまいんだよね。これはほめてるんですけどね」と返すといったやり取りなど、ファン垂ぜんのトークが次々と繰り広げられた。

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