広瀬すず主演映画に大河ドラマ「光る君へ」瀧内公美＆柄本佑！『ゆきてかへらぬ』追加キャスト7名発表

　広瀬すず主演、名匠・根岸吉太郎監督が16年ぶりにメガホンをとった映画『ゆきてかへらぬ』（2025年2月21日公開）の追加キャストが15日に発表され、田中俊介、トータス松本、草刈民代、カトウシンスケ、藤間爽子が出演。放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」も話題の瀧内公美、柄本佑も出演する。

　映画『ツィゴイネルワイゼン』や『セーラー服と機関銃』の田中陽造が40年以上前に書いた幻の脚本を映画化する本作。大正時代を舞台に、芽の出ない女優・長谷川泰子（広瀬）と、のちに名を馳せる詩人の中原中也（木戸大聖）と文芸評論家の小林秀雄（岡田将生）の壮絶な愛と青春を描く。

　発表されたのは、3人を取り巻く重要な登場人物を演じた7名のキャスト。中原中也の数少ない友人の一人で詩人・画家としても活躍した富永太郎役に、映画『ミッドナイトスワン』や『十一人の賊軍』（公開中）の田中俊介。長谷川泰子の辛い過去を知る謎の男・鷹野叔役に、ウルフルズのボーカリストで朝ドラ「おちょやん」など俳優としても活躍するトータス松本。泰子が出入りする撮影所のスター女優役に、『Shall we ダンス?』やドラマ「イチケイのカラス」などの草刈民代。小林秀雄の友人で大学に勤める辰野教授役に、『ケンとカズ』や『福田村事件』などの名バイプレイヤー・カトウシンスケ。のちに中也の妻となる女性・中原孝子役に、日本舞踊家で映画『アイミタガイ』が公開中、主演ドラマ「つづ井さん」が放送中の藤間爽子。

　そして、泰子の母・長谷川イシ役に『火口のふたり』や『由宇子の天秤』で多くの映画賞に輝き、大河ドラマ「光る君へ」で藤原道長のもう一人の妻・源明子を演じている瀧内公美。泰子が東京で出会う勤め人役を、「光る君へ」の藤原道長役も話題沸騰、映像作品「近代能楽集ノ内『葵上』」以来の根岸組参加となる柄本佑が演じる。

　根岸監督は本作のキャスティングについて「『ゆきてかへらぬ』は中原中也、長谷川泰子、小林秀雄の三人の静かに燃えるトライアングルの世界です。その三角形に手を浸すことも足を踏み入れることも、共演者としては冷静な勇気がいるでしょう。今回共演してくれた皆さんは、卓越な演技と近づいてはいけない距離感を見事に測りながら映画を支えてくれました。そしてその場にそれぞれの強い個性をしっかり残してくれたことに驚き感謝しています」とコメントを寄せている。（編集部・石井百合子）