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町田啓太、まひろに逆襲される公任は「クセになっている」 互いに知らない不思議な縁

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月18日 7時15分

 3月に行われたトークショーでは、吉高が町田に「本当に格好いいし、優しい。顔も心もキレイなので嫌いになる方法を教えてほしいぐらい」と褒め殺しにしていたが、町田は初めてまひろと会話を交わした第33回のシーンをこう振り返る。

 「吉高さんとは以前も共演させていただいて、その時もそうだったんですけど、率先してコミュニケーションを取ってくれて救われる場面がたくさんあったので、今回も楽しみにしていたんですね。本当に変わらない感じで嬉しかったんですけど、ふと過去に共演した時のことを思い返してみると僕、結構いじられるというか突っ込まれていたなと(笑)。だから、公任とまひろの関係とあまり変わらないかもしれないです(笑)。もちろん、悪態をついたりはしないですよ!(笑)。33回でようやく言葉を交わすことが出来て。公任が『藤壺にあがれてよかったな』と偉そうにほざいていましたが、まひろに思い切りちくりとやられて楽しかったですね(笑)」

 また、第36回では宴席の場で酔った公任がまひろに絡むシーンが話題に。道長が、孫である敦成(あつひら)親王の誕生50日を祝う「五十日の儀」を開いた際、公任はまひろの近くによると「このあたりに若紫はおいでかな? 若紫のような美しい姫はおらぬなぁ」といい、またしてもまひろが「ここには光る君のような殿御はおられませぬ。ゆえに若紫もおりませぬ」とピシャリ。顔を合わせるとそんな調子の二人だが、町田からすると公任はまんざらでもないのではという。

 「斉信とまひろの局に行った時も“丁寧に”返されていましたけど。逆に公任、ちょっとクセになっているんじゃないかなという感じもあって。というのも、公任の周りにそこまで返してくれる人がいないんですよ。道長には割と放任されているし、斉信とは張り合っているだけなのでちょっと違いますし、行成(渡辺大知)は苦笑いみたいな。だから、もしかしたらスパッと言われてうれしかったのかもしれないなと。公任自身、結構言うタイプですし」

 まひろ自身は知らぬことだが、公任はまひろが「源氏物語」を書くきっかけを作った人物でもある。第30回で道長が娘・彰子のもとに一条天皇(塩野瑛久)が渡ろうとしないことに頭を悩ませていた時、行成が帝は書物を好むため(亡き中宮・定子のために書かれた)「枕草子」を超える面白い読み物があればと提案し、公任が妻・敏子(柳生みゆ)が行う学びの会に“面白い物語を書く女”がいると道長にまひろを紹介した。

 「公任、意外ときっかけを作っているんですよね。公任はまひろの物語を書く能力をとてもかっていて、だから道長にまひろの存在を話したわけで。一時期は公任の屋敷でまひろの面倒を見ていたわけだから、普通は噛みつかれたりしたら黙ってはいないですよね。でも、公任はおかまいなしな感じなので、いわゆる“おもしれぇ女”みたいなことなのかはわかりませんが、“面白いな、この人”っていうのは思っていたんじゃないですかね。この時代の中で唯一男女関係ないのが芸事で、だからこその関係性だったのかもしれません」と公任とまひろの不思議な縁に思いを馳せていた。(編集部・石井百合子)

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