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青春ラブストーリーのキラキラ感、どう生まれる ヒットメーカー・新城毅彦監督が語る

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月17日 8時15分

 「ポカリスエット」(2023)のCMで注目を浴びた池端は、「ニコラ」の専属モデルとして活躍。ドラマ「オールドルーキー」(2022)でゲスト出演、アニメーション映画『かがみの孤城』(2022)で声優の経験があるが、女優としては走り始めたばかり。本作でヒロインに大抜擢となったが、新城監督は想像以上の健闘に圧倒されたという。

 「正直なところ、最初は大変だなと思っていたんです。台本読み、リハーサルをしたんですけど、八木くんと白宮(みずほ)さん以外はほとんど芝居経験のない子ばっかりだったから危機感もありました。そんななかで池端さんには『ひるなかの流星』(2017)とか『午前0時~』とか、僕がこれまでに撮った作品を観て勉強してほしいと。“永野芽郁ちゃんみたいな女優にしたい”といったことも言いました。それで1か月後ぐらいにインしたときにはもう……若い子の伸びってすごいんですよね。 ガラッと変わったから。まだ引き出しはないけど、旬の子たちで華があるので、もともと持っている個性を生かせたらいいのかなと思いました」

 とりわけ少女コミックを原作にしたラブストーリーに欠かせないのが青春の“きらめき”。多くのラブストーリーを成功させてきた新城監督は、どのように取り組んでいるのか?

 「もちろん画の力とか、ライティングといった技術的なこともありますが、とにかくキャストたちに思いきりやってもらうことですね。僕は現場であまり怒ることもないし、 褒め殺しにするのでもなく、さほど距離を縮めるようなこともしません。今回のキャストは皆、娘、息子ぐらい年が離れていて純粋に可愛いとは思っていて。“変に悩まないで伸び伸びとやってほしい”“ダメだったらその時は言うから思いっきりやってほしい”と。それは、引き算をしていく方がやりやすいというのもあります。芝居の経験は少ないかもしれないですけど、例えば池端さんだったら「ポカリスエット」のCMをやっていたりモデルとして活動していたりして表現力は当然あるので、17歳の今しかない輝きを引き出せたらと思いました」

 なお、映画は海辺の町が舞台となっており、矢野くんや吉田さんの通学路は鎌倉や江の島で、夏祭りは大宮八幡宮で、林間学校は八ヶ岳で撮影。四季の移ろいを感じさせるロケーションも美しく、とりわけ夏祭りは射的やダーツ、金魚すくいなど昔ながらの風景が広がり、多くが懐かしく感じ入るはずだ。新城監督いわく「ロケハンが一番大変」なのだそう。

 「ライティングをうまく使える、グリーンを綺麗に撮れるとか。あと、“普通の日々”とは言いながら、映像ではリアルに普通の場所で撮るわけにはいかないわけで。かといってあまり特別すぎてもいけないし、普通の中の“いいとこ取り”の積み重ねにしていく。それはこの作品に限らずで、難しいです」と地道な苦労を語っていた。(取材・文:編集部 石井百合子)

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