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柄本佑、国家の頂点に立った道長を解釈「どこかで違和感が」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月17日 21時0分

 まひろに、頼通に民を思いやる心は伝わっているのかと問われた際、道長は「どうだろう……」と首をひねっていたが、頼通に期待することとして、柄本は三条宇天皇に姫皇子・綏子を頼通に嫁がせたいと言われたときの頼通の反応を思い返しながら「素直なところですかね」と話す。

「「結婚させてくれ」って三条天皇に言われて、それを言いに行ったら「嫌だ」って言われて。なんかそういうピュアさみたいなものは買ってるんじゃないかなっていう風に思います。ただ、ピュアが故に策略とか、そういうな部分、政策とかそういうことにおいては、ちょっと摂政にしたはいいが、頼りなげなところが結構あるんじゃないかなっていう気がします」

 その後、三条院が42歳で崩御ののち、後ろ盾を失った敦明親王は自ら申し出て東宮の地位を降り、道長の孫であり帝の弟である敦良親王(立野空侑)が東宮に。一年後、彰子は太皇太后、妍子(倉沢杏菜)は皇太后、威子(佐月絵美)が中宮となり、三つの后の地位を道長の娘が占めた。威子が中宮となった宴が土御門殿で催され、宴の最中に道長が「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」を詠んだ。しかし、めでたいはずのこの日、前の場面では「きょうの良き日を迎えられましたこと、これに勝る喜びはございません。心より御礼申し上げます」と頭を下げる道長に、妍子は「父上と兄上以外、めでたいと思っておる者はおりませぬ」と冷ややかな反応だった。(編集部・石井百合子)

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