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柄本佑、道長が「この世をば」を詠むシーンは「雑念との戦い」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月24日 20時45分

 道長が歌を詠んだのち、道長の周りに銀粉が舞うカットが映し出され、道長がまひろに視線を送る。このとき、道長はどのような思いだったのか……?

 「正直、僕もよくわかってないです。ただ、あの日は宴のシーンとあって大人数だったこともあり、かなり撮影が押したんですよね。そのためわーって感じでやっていました。銀粉が降っていたのだけは覚えているんですけど。銀粉といえば黛さんなので。これは僕の発見というか解釈なんですけど、たびたび台本のト書きに書かれているまひろへの“万感の思い”という描写しかり、そういうときの道長は自信に溢れているというよりまひろに“ここから救い出してくれ”みたいな意味合いなんじゃないかという気がします。まひろに対しては強がりもせず、素の三郎(道長の幼名)であるっていうことが、多分今作においてはすごく大事だなと思っていたので。だから、僕としてはそんな意味合いでやっていたような気がします」

 そうして最高権力者となる道長だが、柄本は「道長は、ある時点から本当に嫌だったんだろうなって思うんですよ。結局僕はそこに落ち着いたかな」と想像を巡らせる。

 「権力を持ち、その采配をし、そういったことが、この人は最後まで合っていなかったんだなって。2人の兄(道隆・道兼)が亡くなって、自分がそういうところに行かなきゃいけないってなったぐらいから、もうずっと嫌だったという感じがしますね。だから藤原道綱(上地雄輔)のような自由な人柄に憧れがあったりするんじゃないか、道綱とずっと仲がいいんじゃないかとも。僕は、道長は道綱のことを多分すごく好きだなって思っているんですけど。政治に携わるにしても、兄貴がやって、自分はそれを傍から見て、いたりいなかったりして、のんびりしていたかったんじゃないかなっていう気がしますね」

 そんな道長にとってはまひろだけが唯一の心のよりどころ。まひろが彰子に仕えるようになってからというものの、道長がたびたびまひろの局を訪れるシーンがあり、視聴者の間では「来すぎではないか」とツッコミも上がっていた。

 「これまでいろんな理由をつけてまひろのところに行っていましたが、あそこが割と生き生きしているっていうか。愚痴は吐いているけど、まひろの顔を見るとほっとするし、安心するんだと思います」と救いを求める道長の胸中に思いを馳せていた。(取材・文:編集部 石井百合子)

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