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東宝&TikTokによる縦型映画祭、ファイナリスト17作品発表 三吉彩花らが厳正審査

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月25日 11時0分

 ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」と東宝株式会社による縦型映画祭「TikTok TOHO Film Festival 2024」(開催中)の審査会が22日に行われ、縦型映画ファイナリスト17作品が決定した。グランプリ、準グランプリほか受賞作品の発表は、12月19日開催予定の授賞式で行われる。

 今年で4回目の開催となる本映画祭。昨年同様、「1本の投稿で完結された1分~10分以内の縦型映画作品のみ」が審査対象条件となり、約400の応募作品が投稿された。「#TT映画祭2024」のハッシュタグ付きで投稿された応募作品の総再生回数は、1億7千万回以上(11月20日時点)にのぼっている。

 審査会には、アンバサダーと審査員を務める俳優の三吉彩花をはじめ、審査員の萩原健太郎(映画監督)、岡村和佳菜(プロデューサー)、MEGUMI(女優・プロデューサー)、しんのすけ(映画感想TikTokクリエイター)が出席。縦型映画作品を厳正に評価するべく、それぞれの作品に対する想いや、ときに熱い意見を交わしながらファイナリスト17作品を選出した。

 三吉は、「普段私はTikTokで、好きなものやおすすめされるものをよく見ているのですが、そんな中、今回の縦型映画はこれまでと全く違う作品に出会うことができたと感じています。役者さんのお芝居も勉強になるところが沢山ありました」と縦型映画がもたらしたものを告白。萩原監督は、「普段自分は横で映画を撮っていますが、昔、縦の画面で考えるという企画があって、非常に難しかったのを覚えています。今回、色々な可能性があるということを改めて知ることができて、まだまだ映画というものの可能性があるんだなと、勉強にもなりました」と監督目線で解説した。

 岡村プロデューサーは、「スマホの中で見るという行為は、自分のパーソナルな部分や日常生活により近いところに入ってくるんだな、ということに気付きました。だからこそ、1カット1カットにより気を抜くことができない。見る人が少しでも油断したり目を離したら、集中力を切らしてしまう。そんな中で、”惹きつけられるもの”は見ている人の心にグッと入ってくる。それが縦型映画の良さだと自分の中でも発見でした」と新たな気付きについて熱弁する。

 また、MEGUMIは「縦型映画という存在の可能性がより広がったと思いました。どの作品も画が素敵でかっこよく、非常に没入できるものなのだということを改めて感じさせていただきました」と縦型映画に期待を寄せる。第1回目から審査員を務めているしんのすけは「この数年、ショートドラマというジャンルは大きなトレンドであり続けてきました。今回、この文脈の流れを受けて制作された作品がラインナップに入っていて、その上で、“映画”という文脈も踏まえた作品が多かったと思います。そのバランスが非常に良く、今後における良い分岐点にもなったと感じました」と募集作品のクオリティーの高さに驚きを隠せないでいた。

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