ドラマ版「ハリー・ポッター」スネイプ役は年齢を原作に忠実に

　米HBOが制作するベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズ（全7巻）のドラマ版の製作陣が、セブルス・スネイプ役には原作に忠実な年齢の俳優をキャスティングしたいと明かした。

　「10年にわたって続くシリーズ」と銘打たれた今回のドラマ版は、本1冊を1シーズンかけて描き、少なくとも7シーズンが制作予定。ハリー、ハーマイオニー、ロンのメインキャラクターにはオーディションで9歳から11歳の新人を起用するが、映画版同様、大人のキャラクターについては「イギリスの素晴らしい舞台俳優」に演じてほしいと考えているのだという。

　製作総指揮を務めるフランチェスカ・ガーディナー＆マーク・マイロッド（「メディア王　～華麗なる一族～」）はロンドンでプレゼンテーションを行い、特定のキャラクターについてはその年齢を原作通りにすると明言。映画版でホグワーツの魔法薬学教授であるスネイプを見事に演じた故アラン・リックマンさんは、第1弾公開時点で55歳だった。

　ショーランナーも務めるガーディナーと監督も担当するマイロッドはスネイプが第1巻では31歳だったことに言及し、「誰もアラン・リックマンさんの代わりになどなれません。しかし、わたしたちは次の世代を見つけることはできます」と語っていた。

　2025年夏の撮影開始を控えるドラマ版「ハリー・ポッター」シリーズに関してキャストは一切発表されていないが、スネイプ役候補としては映画『MEN 同じ顔の男たち』などのパーパ・エッシードゥの名前が挙がっている。パーパはロイヤル・シェイクスピア・カンパニーでキャリアをスタートさせたイギリス人俳優で、現在34歳と、製作陣の理想にかなっている。（編集部・市川遥）