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「あのクズ」玉森裕太の起用理由は?ヒール役で見せた新境地と絶賛の“魅せる演技”

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月9日 18時0分

 奈緒・主演、玉森裕太(Kis-My-Ft2)と共演のTBS系火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜よる10時~)が、明日最終話を迎える。海里役で新境地を見せた玉森の起用理由や、役者としての魅力をプロデューサーの戸村光来が語った。

 本作は、人生のどん底にいたヒロインが、恋とボクシングに本気で向き合う姿をオリジナル脚本で描くラブコメディー。主人公・ほこ美が、金髪の謎の男・海里との出会いをきっかけに、自分を変えるためにボクシングを始める。岡崎紗絵、小関裕太、倉悠貴、鳴海唯、玉井詩織(ももいろクローバーZ)、渡部篤郎、斉藤由貴らが共演する。

 海里役のキャスティングは、企画段階から難しいと感じていたと語る戸村。「“全女子を沼らせる謎の男”という、ビジュアルもそうですし、お芝居も必要、全てを兼ね備えた人じゃないといけない」とそのキャラクターが持つハードルの高さに頭を抱えたという。そんな中で、これまでのイメージと違った「ヒールというか、悪っぽい玉森さんをMVなどで見て魅力的だなと思った」とオファーの決め手を語る。

 実際、撮影でも慣れている印象を受けたそうで「要望をきいて『わかりました』っていってすぐにできるのがすごいですね。呑み込みが早いんです」と現場での様子を明かす。また、ラブストーリー作品の出演経験があることで「見せるところはキメキメで見せに行くし、自然なお芝居が必要なところは自然なお芝居にする」というようなコツがわかっていると感じたそうだ。

 玉森の演技で最も印象に残っているシーンを聞かれると、第8話(11月26日放送分)でのほこ美、海里、大葉(小関)の再会のシーンを挙げ、その理由を「それまでの海里とは違って、初めて人間臭い部分が出てくるなと思って台本を作っていたんですが、実際に玉森さんの表情を見て、海里でありながらも、初めて海里の人間味のある部分がでた素敵なお芝居だなと思ったんです」と説明。また、実は海里はセリフが少ないのだそうで、「(セリフがない)顔だけで見せるシーンが多いんです。あれだけ表情で見せられるのがすごく素敵だなぁ、上手だなぁと思いましたね」と玉森の演技を絶賛し、「これまでとは違う魅力が発揮できているのではと思っています」と自信を覗かせた。

 ほこ美とのラブシーンでは、ロープドンや腹筋キスなど、アングルへのこだわりも光る本作。胸キュンシーンについては、「現場の女性陣の意見も取り入れつつ、かっこいいところはしっかりかっこよく切り取ることを意識して作った」と語り、ロープドンについては「玉森さんの体勢が難しいんです。普通なら腕がふるえてキツイんですが、(本作のために)鍛えたからこそかっこよくできたんだと思います」と意外な秘話も明かした。

 ついに迎える最終回については、「第1話の冒頭のほこ美の試合に向かっていく流れになります。あの試合のために奈緒さんが何か月もかけて鍛えてきたシーンでもあるので、ほこ美のボクシングの集大成というのをまず一番に注目していただければと。海里については、過去をどうやって乗り越えていくのか、悟(倉)とどう決着をつけるのかに着目してもらいつつ、最終的には2人の恋愛がどうなっていくのかが見どころだと思います」と締めくくった。(高橋理久)

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