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「相棒」新旧“トリオ・ザ・捜一”ついに邂逅 懐かしの愛されキャラ、9シーズンぶり再登場【ネタバレあり】

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月12日 0時31分

 刺された際、押見は警察沙汰を避けるために凶器の包丁を公園に隠したのではないかと推理した右京は、「君の得意の嗅覚で」と薫に捜索を依頼。首尾よく凶器を見つけ出した薫に、「亀ちゃん、本気で警察犬に転職した方が…」と励ます(?)ファンも。さらに三浦からの情報もあって、右京は真相にたどりついた。

 10年前、押見が大ファンだったというサッカーチームが初優勝を果たし、その現場を張っていた恒川は彼を見つけ出した。殺そうとしたがどうしても殺せず、押見を家に監禁。顔も見せず声も聞かせないまま、10年間が経っていた。だが、何かと恒川を気にかけるようになった沙也加は家に来るようにもなり、恒川は押見を解放する。恒川はわずかな手がかりから沙也加にたどりつき、押見を探していたのだ。

 公園から発見された凶器についていたのは、庄島の指紋だった。押見が沙也加の新しい男だと勘違いした庄島と、庄島が自分を監禁した男だと思い込んだ押見はもみ合いになり、包丁が押見に刺さったのだった。

 被害者遺族が笑うことは、決して後ろめたいことではないという右京。監禁罪で伊丹に同行される際、「里穂はこんな俺を許してくれるでしょうか?」という恒川を、右京は「そのためにもしっかり罪をつぐなってください」とさとす。最後に三浦の姿を認めた恒川は、ぎこちない笑顔を浮かべていた。

 また、ことさら三浦に言葉をかけず、軽くうなずきながら手を挙げただけの伊丹に、同じくうなずいて手を挙げる三浦。伊丹は芹沢に「三浦さんが関わってるからって妙な感情は持ち込むな」と釘を刺していたが、芹沢が「逆の意味に聞こえたんですよね」と解釈したように、伊丹の思いは深い。「この距離感…たまらん」「このやり取りは泣ける」とファンがうなる関係性だった。

 そもそも三浦は、Preseason第2話から登場していた捜査一課の刑事だ。伊丹の先輩的立場で、芹沢加入後は3人で「トリオ・ザ・捜一」と呼ばれ、ファンに愛されてきたキャラクターだった。ところが、season12第1話「ビリーバー」で負傷、足が不自由になってしまい依願退職。season14の元日SP「英雄~罪深き者たち」で一度登場していたが、そのときは捜一との絡みはなかった。

 今回、恒川家の前で出会った際、芹沢ははしゃいでいたが、伊丹はクール。さらに出雲麗音(篠原ゆき子)は「はじめまして出雲と申します」と挨拶し、三浦は「あ、君か」と応えた。「あの二人とずっと一緒にいた三浦さんのこと、尊敬してます」という麗音に、「あいつらのこと、よろしくな」と託す三浦。お互いに噂は聞いてるというスタンスが「胸アツ……」と感動を呼んでいる。「新旧のトリオ・ザ・捜一が見れたのが感慨深い」「三浦さんから麗音にバトンタッチしたんだなあ」と改めて感慨にふける声も見受けられた。

 ラストシーンは「こてまり」で、三浦からの差し入れの飛騨牛ですき焼きを食べる右京、薫、美和子(鈴木砂羽)の図。薫が右京の卵を使ってしまい、「卵、ほしいじゃないですか」とこだわる右京の、さりげなくも微笑ましいやりとりで幕を下ろしたが、次回予告では薫が負傷する衝撃の姿が。だが、「今度は亀山? デジャブか?」「ま、薫ちゃん丈夫だから」とネットは平常心だった。薫の人徳かもしれない。(文・早川あゆみ)

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