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「光る君へ」最終回、道長の左手の意味は?吉高&柄本は倫子に戦慄

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月16日 0時25分

 そこで吉高が司会から「じれったくないですか?」と問われ、「じれったすぎるでしょ。全然妾でいいもん、わたし」とぶっちゃけて場内は大爆笑。柄本は「僕とまひろのところって会うと長いんですよ。その中で会えなかった時間分の濃密な時間が流れないといけないから。で行ったり来たり押し問答じゃないけど、このパンチ当たったから次も当たるだろうと思ったらひょいと抜けられるみたいな。でもスリリングといえばスリリングで楽しくもありましたけど」と二人の逢瀬を振り返り、吉高が「へたくそなんじゃない? まひろも道長も惚れたはれたが…」とふと疑問を口にすると、大石は「道長はずっといちずで素直で、ずっと気持ちをまっすぐ伝えていて、まひろが気難しいんですよ。まひろがいつもかわして、ずっと道長がフラれている気持ちで書いています」と話す。

~以下、最終回のネタバレを含みます~

 トークショー終盤では司会が最終回に触れ、「(亡くなっていた)道長が布団の外に出していた手が誰に向けられていたものなのか?」と問うと、最終回の演出を担当した中島が「(正妻の)倫子(黒木華)には申し訳ないんだけど不在のまひろを探している」と説明。同シーンでは、倫子がその手を握り布団の中に収める流れだったが、大石は「その手を押し込むというのが……」と言い出し、吉高も柄本も「怖い」と戦慄。吉高が「倫子はまひろを探していると気づいているんですかね?」と問うと、中島は「多少はそういう気持ちがあると思う。だけど最後は私が収めますっていう」と答え、「勘が鋭い女だね…」とさらに吉高を戦慄させた。

 一方、大石は道長の死を見届けた倫子の心境について「わたしはあそこで倫子はすっきりしたと思う。自分の人生の第一章終わりっていう感じで涙も流さず、この先80代まで生きますから一つの時代の終わりを認識したという割と冷めたつもりで考えました」とも話していた。

 さらに司会から、まひろが死にゆく道長に語る、三郎を主人公にした物語に関する質問も。「三郎が手をさし伸ばした時に小鳥がポンと戻ってくるというのはまひろが道長の手に戻ってきたということなのか?」との問いに、中島は「あそこで三郎のアナザーストーリーみたいなものを作りたいと思って、それをまひろに語らせたいと。今まで出てきた子供時代のこと、散楽も出しているんですけど、そういうモチーフで違う人生があったらみたいなところの気配を物語で語らせることで取り入れてみたんですけど、何となく飛んでいった鳥が戻ってくるというイメージはちょっとあったかもしれません。でも最終的にまひろは飛び立つんですけど」とのこと。

 道長が解放されたような表情について、柄本は「シンプルにまひろが道長に宛てて読んでくれているっていう。源氏物語は彰子と一条天皇に献上するものだったり、そういう思惑を超えたシンプルな思いみたいなところであのシーンはありましたね」と振り返っていた。

 トークショーでは、塩野瑛久(一条天皇役)、金田哲(藤原斉信役)、ファーストサマーウイカ(ききょう/清少納言役)、町田啓太(藤原公任役)、見上愛(藤原彰子役)から吉高と柄本へのメッセージ映像も。町田は、撮影してからずいぶん経ったにもかかわらず柄本がある日ふと「マッチー、背高くない?」と言い出して笑撃を受けたこと、見上は吉高から寒い撮影を乗り切るためのプレゼントを贈られて感激したことを明かしていた。(編集部・石井百合子)

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