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毎日映画コンクール、俳優部門の男女区別を撤廃 最多ノミネートは『夜明けのすべて』

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月19日 5時0分

 「第79回毎日映画コンクール」の各賞ノミネート作品・者が19日に発表され、ジェンダーレスの観点から俳優部門における男女の区別を撤廃することが明らかになった。男優、女優両主演賞を「主演俳優賞」に、同助演賞を「助演俳優賞」に変更し、性別を問わずそれぞれ2人までを選出。スポニチグランプリ新人賞も男性・女性の区別を廃止して選考する。最多ノミネートは三宅唱監督・松村北斗&上白石萌音主演の『夜明けのすべて』の7賞、次点が『あんのこと』(入江悠監督・河合優実主演)と『悪は存在しない』(濱口竜介監督)のそれぞれ6賞となった。

 毎日映画コンクールは 1946年(昭和21年)、日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えることを目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された国内最高峰の映画賞です。演技、作品に加え撮影や美術、録音などのスタッフなど、幅広い部門を設けていることが特徴。各賞の選考は、第一線で活躍中の映画評論家やジャーナリスト、専門家など約80人によって行われる。

 対象となるのは2024年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品。なお、アニメーションおよびドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品が対象となっている。

 最多ノミネートの『夜明けのすべて』は、瀬尾まいこの小説を『ケイコ 目を澄ませて』などの三宅唱監督が映画化。瀬尾自身のパニック障害の経験を基に、人には理解されにくい疾患を抱える男女の交流を描く。次点の『あんのこと』は、『SR サイタマノラッパー』シリーズなどの入江悠監督が、世界的パンデミックが起きた2020年のある日の新聞記事に着想を得て撮り上げた人間ドラマ。同じく次点の『悪は存在しない』は長野県の町を舞台に、地元の人々と、ある施設を計画する芸能事務所の軋轢を描くドラマで、第80回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(審査員大賞)を受賞した。

 日本映画大賞は『夜明けのすべて』『あんのこと』『悪は存在しない』のほか、1館から上映規模を拡大し、週末映画動員ランキングのトップ5入りを果たしたインディーズ映画『侍タイムスリッパー』(安田淳一監督・山口馬木也主演)、今年カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)を受賞した『ナミビアの砂漠』(山中瑶子監督・河合優実主演)がノミネート。

 俳優部門では石原さとみ(『ミッシング』)、上白石萌音(『夜明けのすべて』)、草なぎ剛(『碁盤斬り』)、草笛光子(『九十歳。何がめでたい』)、山口馬木也(『侍タイムスリッパー』)、横浜流星(『正体』)らが主演俳優賞の候補となり、河合優実は『あんのこと』『ナミビアの砂漠』でダブルのノミネートとなった。

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