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東映、2025年~2026年のラインナップ発表 大友啓史監督『宝島』はプロジェクト費25億円以上

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年1月16日 17時40分

 東映株式会社が16日、2025年および 2026年のラインナップ発表会を丸の内TOEIにて開催し、大友啓史監督の新作映画『宝島』(9月19日全国公開)をはじめとする期待作の概要を発表した。

 登壇した代表取締役社長・吉村文雄は「手塚治前社長の元で改革を初めて3年、攻めのラインナップになりました」と自信をのぞかせ、「推しポイント」として、東映アニメーション作品だけではなく、幅広いアニメ制作会社と組んでさらにアニメの力を入れていくこと、そのアニメ作品を中心に全世界へ愛される物語を届けること、そして「泣かせる東映」を挙げた。

 邦画の注目作は、大友監督がメガホンをとる『宝島』。第160回直木三十五賞に輝いた作家・真藤順丈の小説を映画化した本作は、戦後沖縄、コザにおいて、混沌とした時代を駆け抜けた若者たちの物語だ。妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太ら豪華キャストが集結した。

 この日、大友監督は発表会に出席できなかったが、ビデオコメントで「2019年に原作を読んでから、大げさにいうと自分の全能力をかけて出来ることすべてを作品にかけました。コロナを含めて2度の撮影延期があり、その都度『無理かも』と諦めようとする気持ちが湧くなか、原作の持つ“生きろ”という痛烈なメッセージに掻き立てられました。令和の新しい時代になりデジタル化が進むなか、もう一度我々は生身の身体を持った人間として、一生懸命生きなければというメッセージを受けました」と熱い思いを寄せる。

 さらに大友監督は「いままで『るろうに剣心』をはじめお客さんに楽しんでいただくことを念頭に作品を作ってきましたが、今回の作品は時間を忘れて沖縄の歴史の中に皆さんが身を置いていただいて、少しでもあの時代を体験し、もう一度歴史から学べる映画を作りたいという思いで取り組みました」と作品に込めた思いを明かしていた。

 プロデューサーの五十嵐真志も「6年間という歳月のなか、3度目の挑戦でようやく製作することができました」と難産だったこと明かすと「1950年から60年代の沖縄の原風景を再現し、観客に体感していただくために、監督、スタッフ、キャスト一同リアルさを追求することにこだわりました。プロジェクト費には25億円以上の規格外の金額をかけております。ただ時間やお金がかかっている以上に、なぜそこまでして作りたいと思ったのか、ぜひ劇場に足を運んで確かめていただきたいです」と語っていた。
 
 発表会には、東映株式会社映画事業部門長兼映画編成部長の出目宏、鈴木亮平&有村架純が兄妹を務める映画『花まんま』の前田哲監督、アニメーション映画『ChaO』の田中栄子プロデューサー、『ペリリュー -楽園のゲルニカ-(仮)』の久慈悟郎監督も出席した。(磯部正和)

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