「べらぼう」大河初の珠城りょうら元タカラジェンヌが続々
シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年1月6日 6時2分
5日よりスタートした横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)。本作には、元月組トップスターの珠城りょうをはじめ、元タカラジェンヌが多く名を連ねている。
大河ドラマ第64作となる本作は、貸本屋から身を興して書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦屋重三郎(横浜流星)を主人公にしたストーリー。脚本を大河ドラマ「おんな城主 直虎」、NHKドラマ「大奥」シリーズなどの森下佳子、語りを綾瀬はるかが務める。
珠城りょうは、2021年8月に宝塚歌劇団を退団して以来、「マイファミリー」(2022)、「VIVANT」(2023)、「アンチヒーロー」(2024)とTBS日曜劇場枠のほか、映画『わたしの幸せな結婚』(2023)などに出演。大河ドラマ初出演となる「べらぼう」では、女郎屋・松葉屋(正名僕蔵)、いね(水野美紀)のもとで、禿(かむろ)や振袖新造の教育係である「番頭新造」を務める姉貴分・とよしまに。売れっ子の花の井(小芝風花)について、身の回りの世話も務めている。
同じく大河ドラマ初出演となるのが、元月組トップ娘役の映美くらら。2004年10月に退団して以来、数多くのドラマや映画に出演。近年ではTBS日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士-」シリーズのほか、昨年10月期同枠の「海に眠るダイヤモンド」などがあり、来年2月に映画『ババンババンバンバンパイア』の公開を控えている。本作で演じるのは、11代将軍・徳川家斉の乳母・大崎。家斉の将軍就任後、大奥で絶大な権力を持ったといわれる。
宝塚歌劇団在団時代に雪組、宙組のトップ娘役として活躍した花總まりは、本作の森下が脚本を手掛けた「おんな城主 直虎」(2017)に続く大河ドラマ出演。演じるのは、のちに松平定信となる賢丸(寺田心)を育てる宝蓮院。御三卿・田安徳川家初代当主・宗武の正室。賢丸が白河松平家の名君、「寛政の改革」を行った老中となるまでに育てる。宗武の七女・種姫を次期将軍となる家基(奥智哉)の正室にするため、10代将軍・家治(眞島秀和)の養女として送り込む。
そして、薄幸な女郎・朝顔を演じたのが、元月組トップ娘役の愛希れいか。近年では本作の森下が脚本を手掛けたドラマ「大奥」(2023)の徳川家定役で話題を呼んだ。主人公・蔦重の幼少期に赤本(子ども用の絵本)を読み聞かせ、希望を与えた。かつては松葉屋の高級女郎だったが体を壊し、最下層の遊女屋「河岸見世」に身を落とし悲劇的な運命をたどった。大河ドラマへの出演は「青天を衝け」(2021・井上武子役)以来2度目。(編集部・石井百合子)
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