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「イカゲーム2」の設定に「SW」ジェダイVSダース・ベイダーをイメージ

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年1月7日 17時49分

 Netflixで配信され一大旋風を巻き起こした韓国ドラマ「イカゲーム」のシーズン2(配信中)では、イ・ジョンジェ演じる主人公ソン・ギフン、イ・ビョンホン演じる謎の人物の設定を、「スター・ウォーズ」のジェダイとダース・ベイダーにたとえていることを監督・脚本のファン・ドンヒョクがオフィシャル資料のインタビューで明かしている(※一部ネタバレあり)。

 本作は、膨大な借金や深刻なトラブルにより人生を諦めかけた者たちが、“人生一発逆転”できるほどの高額賞金を巡り、子どもの遊びになぞらえた「負けたら即死」のゲームに身を投じるサバイバルスリラー。約3年ぶりの続編となるシーズン2は、人生詰みかけだった気弱な男ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)がゲームで優勝してから3年後が舞台。ギフンは、謎に包まれたゲームの支配人フロントマン(イ・ビョンホン)の正体を明らかにし、ゲームに終止符を打つことを決意する。

~以下、シーズン2のネタバレを含みます~

 シーズン2ではフロントマンがイノ(001番)としてゲームに参加。ギフンと彼の対決が物語の軸となるが、ファン監督はこの設定について以下のように語る。

 「シーズン2では、ギフンが再びゲームに舞い戻ったところから、イノとギフンの対決が物語の主軸となります。それは肉体的な対決ではなく、信念の対決です。ダース・ベイダーのように生きる道を選んだイノは、自分の考えが正しいこと、つまり誰だって彼自身のように行動せざるを得ないことを証明しようとします。一方ギフンはそれは違うということ、つまり誰だって自分より他の人のための行動を選べることを証明したいと考えています。イノという存在が、ギフンをゲームに戻して彼を試すだけでなく、自らもゲームに参加してギフンに試練を与え続けるものであって欲しかったのです。そしてイノは、イルナムがゲームについて抱いていた感情について語っています。あの世界に戻ってドーパミンがあふれ出るような高揚感を再び味わいたい、という衝動のことです。イノが参加者として登場すれば面白くなると思いました。もし彼が001番として現れ、イルナムとはまったく対照的な選択をするなら、それは非常に興味を引く展開になると思いませんか?」

 シーズン2ではイノ(フロントマン)の正体が徐々に明かされる展開も見どころだが、ファン監督は「シーズン1で、イノが元警官であることをそれとなくほのめかしました。しかしシーズン2では、彼が収賄事件に関わったことで職を追われた過去が明らかになります。それがきっかけでゲームに参加して、最終的に勝者となったのです。イノの過去はジュノを通じてさらに明らかになっていきます。彼の妻が亡くなっていて、その死は彼が賄賂を受け取らざるを得なかった理由を示唆しています」と話す。

 ファン監督はギフンとイノの関係を「スター・ウォーズ」にたとえていると言い、その意図を「物語全体を見ていただければ理解できると思いますが、私はイノを「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーに、ギフンをジェダイにたとえています。彼らは似た性格を持ち、似たような悲劇を経験しましたが、一方は悪の道に手を伸ばし、もう一方はそれを拒絶したことで2 人は全く異なる道を歩むことになります。私は2人のことを同じ根を持つ双子のように描きたかったのです」と説明している。

 くしくも、イ・ジョンジェは「Disney+(ディズニープラス)」で配信中のドラマシリーズ「スター・ウォーズ:アコライト」でジェダイ・マスターを演じている。(石川友里恵)

Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1~2:独占配信中、シーズン3:2025年独占配信

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