「べらぼう」小芝風花の色香が凄い!美しすぎる男装姿も話題
シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年1月13日 5時2分
横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほかで放送中)で女郎の花の井を演じる小芝風花の色香が凄いと話題沸騰だ(※一部ネタバレあり)。
貸本屋から身を興し、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴、東洲斎写楽らを世に送り出し、江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦屋重三郎(横浜流星)を主人公にした本作。花の井は蔦重の幼なじみであり、老舗女郎屋・松葉屋を代表する女郎。初回では花魁道中で見事な外八文字歩きを披露。流し目一つでのちの“鬼平”こと長谷川平蔵宣以(中村隼人)を骨抜きにしてしまったが、第2回「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』」では密かに思いを寄せる蔦重のため一肌脱ぐ場面が注目を浴びた。
初回では、蔦重と花の井にとって恩人である女郎・朝顔(愛希れいか)が無残な死を遂げ、蔦重は食事をとれず病に倒れていく女郎、宿場や岡場所に客をとられ衰退する吉原のために一念発起。吉原の案内本“吉原細見”で客を呼び寄せる案を思いついた蔦重は、その序文の執筆を依頼するため、江戸の有名人である平賀源内(安田顕)探しに奔走していた。ようやく源内にたどり着いた蔦重が接待のために松葉屋に連れて行くも、彼は「男一筋」だといい、「相当イイ男」だという蔦重に花魁の恰好をさせようと迫る。
目的のためと腹をくくろうとする蔦重だったが、そこへ花の井が「おぶしゃれざんすな!べらぼうめ!」と男装姿で登場。花の井は、源内のある一言から、彼が亡き想い人である瀬川菊之丞(花柳寿楽)の面影を今もなお求めていることを悟り、「男を差し出したとあっては吉原の名折れ」と切り出し、「今宵わっちは瀬川でありんす」「引け四つまでのたかが戯れ。咎める野暮もおりますまい」と優しく語り掛け、源内を「諸国大名弓矢で殺す松葉の瀬川は目で殺す…ってなとこかな」と言わしめた。なお、小芝と安田といえば二人は2024年放送のドラマ「大奥」(フジテレビ)でも共演。小芝が主人公・五十宮倫子を、安田が田沼意次を演じていた。
たった一言から源内の心中を理解し、愛しい蔦重のために体を張る花の井の勇姿にSNSでは「かっけぇぇぇぇぇ」「男前すぎる」「花魁、さすがだな」と興奮の声が続々。男装姿も艶めかしい、美しいと評判だったが、とりわけ注目を浴びているのは濡れ場など直接的なシーンなしに、しゃべりやまなざし、仕草で色香を醸し出す小芝の演技。前半の平蔵とのシーンでは、口角を少し上げただけの笑みに艶めかしさが漂っていた。
かたや、蔦重に対してはガラリと表情が異なり、終盤で蔦重を励ますシーンではいつになく深刻な面持ちに。源内の細見序文執筆においては花の井頼りになり「どうもかたじけなすび」とショボンとする蔦重をまっすぐ見据えると「朝顔ねえさんのこと、悔しいのはあんただけじゃないから。吉原をなんとかしなきゃって思ってんのもあんただけじゃない」「籠の鳥ができることなんてしれているけど、あんたは一人じゃない」と力強く言い放ち、横浜流星との息の合った掛け合いも好評だ。
ちなみに、花の井が源内に放った「御不洒落れる」とは、ドラマの公式SNSによると、へたなシャレを言う・悪ふざけをするという意味。「「~ざんす」は“廓言葉”特有の語尾。「おぶしゃれざんすな」は、現代で言う「ふざけるな!」のニュアンスで女郎たちが使っていました」と説明されている。(石川友里恵)
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