大泉洋、長尾謙杜に「親指で腕立て伏せさせたり、木人と戦わせたり…」 撮影裏話で大泉節炸裂

　俳優の大泉洋となにわ男子の長尾謙杜が17日、都内で行われた映画『室町無頼』（公開中）初日舞台あいさつに登壇した。映画の内容にちなみ逆転したいことについて「長尾謙杜に勝つ」と宣言し、大泉節を炸裂させた。

　直木賞受賞作家・垣根涼介の同名小説を映画化した本作は、日本史上初めて武士階級として一揆をおこしたとされる蓮田兵衛（はすだ・ひょうえ）と仲間たちの戦いを描く。イベントには大泉、長尾のほか、共演者の堤真一、松本若菜、入江悠監督も登壇した。

　冒頭では本作の企画が2016年に立ち上がるもコロナ禍などを経て、公開まで9年かかった背景が紹介され、大泉は感慨深げ。「一度制作できないってことになった時に、僕もプロデューサーになんとかできないかとお願いをしたりしたんです。公開できたのは僕のおかげかもしれません」とユーモアを交えて場を盛り上げた。

　大泉節は続き、長尾が「アクションに注目する方が多いと思いますが、僕と大泉さんの師弟関係にも注目してください」と大泉との撮影を感慨深げに振り返ると、大泉はすかさず「現場で（長尾を）厳しく育てました。親指だけで腕立て伏せをさせたり、木人と戦わせたり……」と横槍を入れ、堤に「ジャッキー・チェンだろそれは！」と突っ込まれる一幕も。

　長尾も負けじと、「一番大逆転したいこと」がトークのお題に上がると「大泉さんといろいろ逆転してみたい」と発言。「北海道の方はのどか。大阪で生まれた大泉さんを見てみたいんです。どれだけしゃべるんだろうって。あと、歌もされるのでアイドルをする姿を見てみたい」と話すと、大泉は「つまり私がなにわ男子に入って、長尾くんがTEAM NACSに入るってことですね」とまんざらでもなく「いいなあ、なにわ男子やってみたいなあ」と満面の笑み。

　大泉も長尾に対抗し、逆転したいことについて「長尾謙杜に勝つ」と宣言。「私が主役でしょ。この映画の評判が気になってエゴサーチをしたりするんですよ。そしたら長尾くんが可愛いとかね、長尾くんへの感想ばかり。長尾くんのファンしか見てないのかって。公開後は長尾くんに勝ちたい。大泉洋可愛いとかね、長尾くんブサイクとか、お客さんの感想を逆転させたい」と話して会場を笑わせていた。（取材・文：名鹿祥史）