1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

「べらぼう」で大河初出演の鉄拳、1か月浮世絵猛練習 ノーメイクに現場ではスタッフに気づかれず…

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年1月25日 10時0分

 演じるのは、くしくも絵師。鉄拳と言えばパラパラ漫画が人気で、2012年にバラエティー番組内で発表した「振り子」は猛反響を呼び実写映画化もされ、今日に至るまで主な仕事となっている。「べらぼう」の出演発表時には浮世絵を練習中であることをコメントで寄せていたが、「演じることは考えてなかったです。とにかく僕に与えられた仕事は、うまく浮世絵を描くことだと。僕は滑舌も悪いし、セリフもうまくないし、僕にお声がけいただいたのは絵を描けたことだったと思うので、絵を描けなかったら呼ばれた意味がない。“演技なんか見てもらわなくてもいい”というつもりぐらいで必死に絵の練習をしました」

 実際、レギュラーの仕事に加え、ドラマのために自宅で1か月、毎回4時間ほど練習を重ねたといい、絵を描くシーンの手元は吹き替えなしで使用されることとなった。

 「浮世絵師の先生のご指導のもと練習したんですけど、 普段使っているのがボールペンとかフェルトペンで、筆で描くのは初めてだったんです。描いてみたらあまりに下手でびっくりして。そこから急いで自宅で練習するようになりました。筆ってちょっと力を入れると線がすごく太くなってしまって、細く描くのが難しい。強弱が難しくて、描くというよりも載せる感じで描かなければならないのでとっても大変でした」と振り返る。

 浮世絵を描くのはとても楽しかったと充実した表情を見せる鉄拳。「江戸時代に絵を描いて仕事にしていた人がいたように、僕もパラパラ漫画っていう特殊な分野に挑んで仕事にさせてもらっているので、今回お話をいただいたときには何か縁があるんだなと思いました。だから湖龍斎さんには勝手にシンパシーを感じていますが、もうちょっと有名になっていたらよかったんですけどね。浮世絵と言うと、葛飾北斎さん、喜多川歌麿さんなどが有名。だけど湖龍斎さんは彼らより前に活躍されていた方なので、蔦重にとっては漫画で言ったら手塚治虫先生のような存在なのではないかと。北斎さんや歌麿さんに比べると湖龍斎さんはマニアックなので、浮世絵の先生も“ドラマで湖龍斎さんが登場するのはこれが最初で最後なんじゃないか”とおっしゃっていました。なのでもっと湖龍斎さんが広く知られるようになってほしいですし、また別の作品で登場したときには僕を呼んでいただきたい。願わくば“湖龍斎といえば鉄拳”となればうれしいですね」

 なお、前年放送された大河ドラマ「光る君へ」には鉄拳と親交の深いお笑い芸人、漫画家の矢部太郎が出演。撮影前に矢部にアドバイスをお願いしたというが……。

 「矢部くんと仲がよくてたまにご飯を食べたりするんですけど“もしNG出したらどうすればいいですか”って聞いたら、“NGなんて出しちゃダメなんです!”って言われました(笑)。“皆ちゃんと準備してくるので本番ではNGを出さない”と。逆にプレッシャーになって、“もう絶対に失敗しちゃいけないな”って思って必死にやりました。実際、NGは出さなかったですが、思ったように絵を描けなかったので“もう1回お願いします”と僕からお願いして、2、3回描かせてもらいました」とプレッシャーとの戦いを思い返していた。(編集部・石井百合子)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください