松たか子、松村北斗の予想外の一面に感謝

　松たか子とSixTONESの松村北斗が28日、都内で行われた映画『ファーストキス 1ST KISS』（2月7日公開）の公開直前イベントに登壇。夫婦役を演じた、現在47歳の松と29歳の松村は18歳差ありながらスムーズに演じられた撮影現場や互いの印象などを明かした。この日は、塚原あゆ子監督も来場した。

　映画『花束みたいな恋をした』などの坂元裕二が脚本、映画『ラストマイル』（2024）、『グランメゾン・パリ』（公開中）などの塚原が監督を務める本作。事故で夫・駈（松村）を亡くした硯カンナ（松）が、夫と出会った15年前にタイムトラベルをして若き日の夫と再会し、事故死から救おうとする。

　現在と過去の同役に挑んだ二人。撮影を振り返り、松は「わたしは監督やスタッフの方にイメージを作ってもらって、現在と過去のカンナにはまっただけなので、やりたい放題というか思ったままにやっただけです」と打ち明ける。松村は「“やりたい放題”という雑な言葉ではないですけど、“躍動的”にやられるから、僕は魅力だと思います」と感服する。

　また、松村は「年齢とキャリアどっちもですけど、松さんと夫婦をやるっていうのは、すごく難しいことで、それを超えるのは自分の力だけではできなくて、松さんが普段どう接してくれたかが大きかったです。（オンとオフの）シームレスさのおかげで、そのまんま（作品の世界に）連れて行ってくれたシーンはたくさんありました」と思い返す。

　親密に時を過ごしたせいか、「ちょいちょい失礼な物言いをしてしまう……」とこぼす松村。松から「いいえ、全然」と気にならなかったことが伝えられると、松村は「よかったですぅ。楽しくなっちゃうんですよね、喋っていると」と安どの表情を見せた。しかし、松は「すごいおしゃべりする方だと思わなくて……」とおしゃべりな部分は気になっていたことを明かしつつ、「わたしはあまりおしゃべりが得意じゃないんです。だから、すごい気遣ってしゃべってくれていたんだなと思って。ありがとうございました」と頭を下げる。さらに、「（年上よりも）年下の人の方が気を遣うじゃないですか。（自分たちの話などを聞き）こぼさないように、見逃さないように気を遣ってくださっていたのは感じていたので助かっていました」と重ねて感謝の言葉を口にし、松村を安心させていた。（錦怜那）