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押井守『攻殻機動隊』『イノセンス』4Kリマスター版同時公開が決定!

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年1月28日 12時0分

 士郎正宗のSFコミックを原作に、押井守監督が手がけた長編アニメ-ション『イノセンス』(2004)と『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995)の4Kリマスター版が2月28日よりTOHOシネマズで2作品同時に2週間限定公開されることが決定した。

 『攻殻機動隊』は、人々の意識が“電脳”につながれた近未来で、多発するサイバーテロなどに対抗するため結成された、全身義体のサイボーグ・草薙素子が率いる超法規特殊部隊「公安9課」の活躍を描いた作品。『イノセンス』は『攻殻機動隊』から3年後が舞台の続編となる。素子の声を昨年亡くなった声優の田中敦子さんが担当し、大塚明夫(バトー役)、山寺宏一(トグサ役)らが9課メンバーを演じた。

 『攻殻機動隊』は1995年の劇場公開から今年で30周年を迎え、4Kリマスター版の上映は2021年以来。また、昨年公開20周年を迎えた『イノセンス』は、企画上映等をのぞけば20年ぶりのロードショー公開。ブルーレイ等では発売されていたが、4Kリマスター版が劇場のスクリーンにかかるのは今回が初となり、劇場用として新たに4Kリマスター版が制作された。

 押井監督は、『イノセンス』の4Kリマスター版について「20年ぶり……もしかするとスクリーンで初めて、通して観たかもしれません。とても綺麗で美しく仕上がっていて良かったです」と称賛し「高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました」とコメント。

 また「当時は病んでたなと(笑)」と振り返りながら「この作品にはその病んでるエネルギーが入っていました。美しいものを作るためには、何かを乗り越えないといけない。改めて観て、この作品から情念というのか退廃的な魅力を感じました」と明かし、スクリーンでの鑑賞をすすめている。(編集部・入倉功一)

映画『イノセンス 4Kリマスター版』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版』 は2月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか2週間限定公開

押井守コメント

今回『イノセンス』の4Kリマスター版を公開するにあたって、20年ぶり…もしかするとスクリーンで初めて、通して観たかもしれません。とても綺麗で美しく仕上がっていて良かったです。
当時は、何年もかかって手描きやCGで仕上げた画を細かなディテールまで映像で再現できなかった。ですが今回、高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました。それで当時のことを思い出しましたが、当時は病んでたなと(笑)。『イノセンス』が完成した後、2ヶ月くらい寝込んで立てなかったんですが、この作品にはその病んでるエネルギーが入っていました。美しいものを作るためには、何かを乗り越えないといけない。改めて観て、この作品から情念というのか退廃的な魅力を感じました。
皆さんにもぜひ劇場でご覧いただきたいです。

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