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ガンダム『GQuuuuuuX』鶴巻和哉監督、オファー届くも「自信がなかった」脚本・榎戸洋司と明かす設定秘話

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年2月2日 14時35分

 ガンダムシリーズ最新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」の先行劇場版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』を手がけた鶴巻和哉監督が2日、TOHOシネマズ新宿にて開催された大ヒット御礼舞台あいさつに登壇し、制作秘話を明かした。この日は、シリーズ構成・脚本の榎戸洋司、シュウジ・イトウ役の土屋神葉も出席した。

 本作は、「エヴァンゲリオン」シリーズのスタジオカラーとサンライズのタッグで制作されるテレビアニメシリーズの一部話数を、劇場上映用に再構築したもの。スペース・コロニーで平穏に暮らしていた主人公アマテ・ユズリハ(声:黒沢ともよ)が、戦争難民の少女ニャアン(声:石川由依)と出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技「クランバトル」に身を投じるさまを描き出す。

 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズを手がけた鶴巻監督は、作品に携わる経緯について「サンライズさんから僕でという話があったんです。僕は、ガンダムは好きなのですが自信がなかった」と正直な胸の内を明かすと、「ガンダムと言えば宇宙世紀とオルタナティブのどちらかということが浮かぶと思いますが、やるなら宇宙世紀でしょと思っていました」と語る。

 企画の話を聞いたとき、榎戸は「『ガンダムをやる』というのは風の噂で聞いていたんです」と明かすと、「鶴巻監督がやるなら、間違いなく宇宙世紀を舞台にしたものになると思っていたのですが、まさか……という話でした。最初に話を聞いたときは頭が真っ白になったのですが、考えるといま『ガンダム』という作品をやるうえで最も適した題材かなと思いました」と述べていた。

 脚本は榎戸と共に、序盤は株式会社カラーの代表取締役社長である庵野秀明が務めている。榎戸は「庵野さんじゃなければ書けない脚本。僕は怖くてとてもできません」と苦笑いを浮かべると、鶴巻監督も「僕ならあそこまでできない。もう少しセーブして格好つけてしまう。『エヴァ』から解放されて庵野はリミッターが外れてしまっている。『トップをねらえ!』や『ふしぎの海のナディア』をやっているころのオタク感全開の庵野が戻ってきているなと思いました」と期待をあおる。

 また榎戸は「『ガンダム』って人を本気にさせるんです。真夜中の1時ぐらいに『リック・ドムとジムのどちら強いか』で喧嘩みたいになる」と笑うと、鶴巻監督も「この年代でアニメ好きだと『ガンダム』というのは骨身にしみていて、ほぼ自分と一体化している。こだわりポイントが人それぞれ違うので、スタッフと打ち合わせをすると常に新しい発見がある。逆にいうと観る人にもそれは同じで、怖い部分もあります」と人気コンテンツだからこその難しさを吐露していた。

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