浅野忠信が衝撃の白目！北野武監督・脚本・主演『Broken Rage』メイキングカット公開

　北野武が監督・脚本・主演を務める Amazon Original 映画『Broken Rage』の浅野忠信、大森南朋、中村獅童らが臨んだ撮影の裏側を捉えたメイキング画像が公開された。

　「暴力映画におけるお笑い」をテーマにした本作は、北野監督が映画の常識を覆すべく手掛けた“新しすぎる実験作”。約60分の映画を前半と後半に分け、前半は、警察に捕われた凄腕の殺し屋・ねずみ（ビートたけし）が、釈放を条件に刑事・井上（浅野忠信）と福田（大森南朋）と手を組み、覆面捜査官として裏社会に潜入するクライムアクションを描き、後半は前半と同じ物語をセルフパロディのコメディタッチで描く。

　メイキング画像では、北野作品らしいアウトローな雰囲気のなか、笑いを堪えきれない俳優陣の笑顔を覗かせるカットや、北野組常連の浅野が白目を剥いた衝撃的な一枚など、撮影現場で“笑い”が生まれる瞬間が切り取られており、北野監督が「暴力」と「笑い」を追求した本作ならではの魅力を垣間見ることができる。

　そんな本作について、北野監督は「パロディ映画を作る時は、基本的にみんながよく知っている映画が元にならないといけない。でも、それだと自分の作品にならないので、たたき台となる作品から自分で作ってみた。すごい冒険的で、とても苦労したけど、実験映画だと思って楽しんだから今は『まあいいか』って思っている」とコメント。

　また、浅野は「現場に行くと何が正解か分からないような状態だったし、現場で新しい空気が生まれるんです。それが面白いと同時に恐怖でした」と明かしながらも、「常に新しいことにチャレンジされている監督の姿を見ると俳優として学ぶことが多かったです」と北野監督への敬意を表す。

　さらに、5度目の北野作品への出演となった大森は「現場での緊張感が他の現場と比べて全然違う。特にこの作品では”お笑い”的な要素を担ったので、それに対する緊張感を浅野君と共に日々感じていました」と、“暴力”と“笑い”が入り混じる衝撃作となった本作の撮影の裏側を告白。さらに、「生意気ながらも『武さんにもちょっと笑ってほしい』という気持ちで撮影に挑んだんですけど、なかなか出来なくて苦労しました」と語っている。

　『首』（2023）に続いて北野作品への出演を果たした中村は「予想外の展開が起きたシーンも北野監督が『面白いからいいか』って演出を変えるので、現場でハプニングが起きても
演技をやめちゃいけない。北野監督もどういうアドリブを入れてくるのか分からないので、いつでもアドリブに対応できるように自分で考えておかなければいけなかったです。本当に今の時代に切り込んでいったある種危険な作品です」とかつてない撮影の様子を振り返っている。

　本作にはそのほか、仁科貴、宇野祥平、國本鍾建、馬場園梓、長谷川雅紀（錦鯉）、矢野聖人、佳久創、前田志良（ビコーン！ ）、秋山準、鈴木もぐら（空気階段）、劇団ひとり、白竜らが出演する。（編集部・入倉功一）

Amazon Original 映画『Broken Rage』は2025年2月14日より Prime Video 世界独占配信