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ガイ・ピアース、『メメント』での自身の演技は「クソ」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年2月3日 18時23分

 映画『ブルータリスト』(2月21日に日本公開)で自身初となるアカデミー賞ノミネートを果たしたガイ・ピアースが、クリストファー・ノーラン監督の出世作『メメント』(2000)での自身の演技について率直な意見を述べた。

 『メメント』は、たった10分程度しか記憶を維持できなくなってしまった男(ガイ)が最愛の妻を殺した犯人を追う姿を描いたサスペンス。最初に結末を示してから時間軸を逆行する形で展開するストーリーは映画ファンの心をつかみ、ノーラン監督の名を一躍世に知らしめた作品だ。ガイの演技もファンからは高く評価されているが、公開25周年記念のQ&Aを行うために同作を見直したガイは自身の演技を嫌悪したと The Sunday Times に明かす。

 「この間、『メメント』を観たのだが、今も落ち込んでいる。僕はあの映画の中でクソだった。今までそういう風に思ったことはなかったが、Q&Aのためにもう一度観てみたら、自分の演技が本当に嫌だった」とこぼしたガイ。昨年12月には、『メメント』以来ノーラン監督と仕事ができていないのは、長年ノーラン監督と組んできたワーナー・ブラザースに彼の演技を嫌っているエグゼクティブがいるからだと Vanity Fair に語っていたが(※そのエグゼクティブは、ガイのエージェントに直接「自分にはガイ・ピアースの良さがわからないし、これからも決して理解できないし、今後ガイ・ピアースを雇うことはない」と言ったのだそう)、今回、その考えを改めたのだという。

 「だから“あるエグゼクティブのせいでクリス(ノーラン監督)と仕事ができなかった”という考えは、音を立てて崩れ落ちたよ。どうしてクリスとまた仕事ができなかったのか今ならわかる。僕が『メメント』でまるでダメだったからだ」

 「軽薄な態度の演技にしようとしたんだが、それが間違いだった。ジョン・ギールグッド(イギリスの俳優・演出家)はかつて『俳優は良い映画では良い演技ができ、悪い映画でも良い演技はでき、悪い映画で演技も悪いということもある。だが絶対に“いい映画で演技が悪い”ということはあり得ない』と言っていた。だけど、僕は良い映画でダメな演技だった。クソ!」

 ガイはノーラン監督も同意すると思っているため、この考えを彼に共有したりはしていないとのこと。「面白いよね、『メメント』でアカデミー賞にノミネートされるべきだったと言ってくれる人もいるけれど、今はなぜ自分がノミネートされなかったかわかる。『L.A.コンフィデンシャル』(1997)での演技は今も気に入っているけれど、『メメント』での演技は黒板を爪でひっかくみたいに我慢できない。『ネイバーズ(原題) / Neighbours』(ガイの最初の出演作。オーストラリアのソープドラマ)での僕の演技が10点中2点だとしたら、『メメント』のは5点だな」と自己評価していた。(編集部・市川遥)

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