太っているのは腸内細菌のせい!? あなたの体質は「腸内フローラ」が決めている?

citrus / 2016年3月24日 10時0分

「細菌」が私たちの「体質」を決めているかもしれない――。そんな研究結果がどんどん報告されています。


とくにいま、私たちの腸内にいる「腸内細菌」が注目されています。この腸内細菌の集団を「腸内フローラ」というのですが、この腸内フローラを構成している細菌の種類によって、病気が予防できるかもしれないといわれ、研究が進んでいるのです。


私たちの腸内には、1000種類以上の腸内細菌がいて、総勢で600兆~1000兆個もいるといわれています。全世界の人口よりもはるかに多い細菌が人間ひとりの腸内に住んでいるのです。腸内フローラの構成はすべての人が同じではなく、食習慣や年齢などによって一人ひとり異なっています。


私などの医師は、重症の肺炎の患者さんに長く抗生物質を使っていると、肺炎の原因菌はやっつけることができるのですが、腸内フローラ内の善玉菌にまで影響を与えてしまい、難治性の下痢などの副作用が生じることを経験します。


しかし最近は、入院患者さんだけでなく、一般の人にも、腸内フローラが自分の体質に影響を与えることがだんだんとわかってくるようになりました。



2013年、ワシントン大学のゴードン博士らは、腸内フローラと肥満に関連性があるという論文を発表しました。体型の違う双子から採取した腸内フローラをマウスに移植したところ、太っている人から移植されたマウスは、痩せている人から移植されたマウスよりも、なんと、より多くの脂肪を蓄積してしまうという結果となりました。


Gut microbiota from twins discordant for obesity modulate metabolism in mice.


その後も、腸内フローラとしわの関係、腸内フローラとがんの関係、腸内フローラとうつ病の関係などがどんどん報告されており、注目されている医療分野のひとつとなっています。


Innovations in the Microbiome


研究がさらに進んでくると、将来、健康な人のふん便内の腸内細菌を病気の人に移植して治療をしたり、体に良い影響を与える細菌のサプリメントを飲むことが常識になってくるかもしれませんね。


私たちの腸内には無数の細菌が住んでいます。その細菌たちは私たちが食べたものを栄養としており、豆類、穀物、野菜などに含まれている食物繊維を発酵して、私たちの体に良い影響を与えてくれているとされています。となると、食生活を見直すことが、健康になる秘訣といえそうです。


ただ、この話を聞いて、自分が痩せないのは腸内フローラのせいだ、なんて思ってはいけませんよ。やはり日ごろから食べ過ぎていないかどうか、チェックすることが大事です。


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