スズキ・ワゴンRはハイブリッドではないの?

clicccar / 2014年9月2日 8時3分

スズキは一部改良といっていますが、マイナーチェンジといえる大きめの変更を受けたワゴンR。

2012年9月に登場した現行型は、翌年7月に早くも一部改良を受け、最高で30.0Lkm/Lの大台に乗せる燃費向上や赤外線を使った「レーダーブレーキサポート」や誤発進抑制機能などをメーカーオプションで設定しています。

そして、今回の一部改良は今年8月ですから、ほぼ1年サイクルで気合いの入った年次改良を受けていることになります。

7月の一部改良で、30km/Lにのせた日産デイズ/三菱eKワゴンでは、日産デイズが7月の軽自動車新車販売で2位に躍進するなど、軽ワゴン(軽トールワゴン)の燃費競争も激しさを増しています。

さて、ワゴンRはどう変わったのか? カタログを見ると表紙から最初の数ページにわたって「S-ene CHARGE」のロゴやカタログがどーんと出ていますが、ハイブリッドの文字はなかなか出てきません。

「S-ene CHARGE」は、「ISG(Integrated Starter Generator/モーター機能付発電機)とS-エネチャージ専用リチウムイオンバッテリーを採用し、加速時にモーターでエンジンをアシストするS-エネチャージ」と説明されています。

加速時にモーターでエンジンをアシスト……。これだけ見ると、ワゴンRはハイブリッドではないの? と思いますが、やっと出てくるのは最終ページの主要諸元。

「主要燃費向上策」の欄に太字で「ハイブリッドシステム」と目立つように書かれています。

なぜ、ハイブリッド登録なのに目立つのように謳わないのでしょうか?

広報の方や開発陣の方に伺いましたが「エネジャージの知名度がかなり上がっており、さらにS-エネチャージの認知度を向上させたい」、「EV走行が可能なストロングハイブリッドでないと、ハイブリッドと謳えない」などスズキらしいマジメな回答でしたが、市販軽四輪車初のハイブリッドを設定し、34km/Lを誇ったツインの商業的な反省から(登場が早すぎた2シーター)もあるかもしれません。

ほかにも、「ハイブリッド=高額というイメージを持たれないため」なども聞かれましたが、これは、日産セレナ Sハイブリッドの登場時に「これがハイブリッドなの?」という声が集まった、という先例を鑑みてということもあるかも。

いわゆるマイルドハイブリッドになるワゴンRは、現時点ではNAエンジン+CVTのワゴンR「FZ」、ワゴンRスティングレーの「X」のみで、価格は前者が137万2000円〜、後者が146万1240円〜と、もう少し安いグレードもニーズがありそうですが、商品企画の上でも無難な戦略からスタートしたといえるでしょう。

(塚田勝弘)

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