スバルの新型アウトバックを公道試乗。キレキレの走りが舗装路で光る

clicccar / 2014年11月7日 11時33分

 2014年10月24日の国内発表から2週間。ついに、公道において、スバルの新型レガシィを試す機会に恵まれました。

これまで、国内向けにはセダン(B4)、ワゴン(ツーリングワゴン)、SUV(アウトバック)という3本柱を用意していたレガシィですが、ご存知のように国内向けワゴンとしては新規モデルの「レヴォーグ」を登場させています。

つまり、新型レガシィは、セダンの「B4」とクロスオーバーSUVの「アウトバック」の2本柱へと大きく変化したのです。

セダンはよりセダンらしく進化した6代目レガシィ。スバルSUVのフラッグシップであり、また最大サイズのワゴンとしても期待される「アウトバック」は、どのようなクルマに仕上がられているのでしょうか。

試乗することができたのは、18インチタイヤを履く、上級グレードの「レガシィ アウトバック リミテッド」です。

 

試乗車(撮影車)のボディカラーは、アウトバック専用色といえるイメージカラーの『タングステン・メタリック』。色単体で見るとゴージャスな印象も受けるカラーですが、アウトバックのスタイリングとの組み合わせでは、かなり自然。アウトドアシーンでも、市街地でも違和感なくマッチしているように思えます。

セダンに対して、タイヤを大径化、モノコックボディとサブフレーム間にスペーサーを入れるなどして、最低地上高はクロカン四駆並の200mmを確保。ちょっとした段差であれば躊躇なく踏み込めそうな安心感のあるシルエットも、アウトバックの魅力といえましょう。

しかし、これまでオフロード寄りのタイヤを履いていたアウトバックは、新型になってストリートラジアルを、そのシューズに選んでいます。クロスオーバーとしてのオフロード性能を求める向きよりも、SUVを舗装で走らせるユーザーのほうが多いというトレンドに則った判断ということです。

新型レガシィにおいて、2.5リッター自然吸気エンジン一本の設定で、ターボが用意されないことを残念に思う向きもあるでしょうが、もともとアウトバックは2.5リッターが中心の構成でしたから、エンジンスペックが見劣りするといったネガ要素はないといえます。もっとも、先代では用意されていた水平対向6気筒エンジンが国内仕様から消滅したのは寂しい感じもありますが、実際にはほとんど売れていなかったといいます。つまり、アウトバックを旧型から乗り換えるユーザーの多くにとって、この2.5リッターエンジンは馴染み深いものといえそうです。

しかし、『FB25』という型式こそ変わっていないものの、約8割の部品を新造したという、まさに新生2.5リッターエンジンになっているのが特徴です。基本的には走行中の燃費改善を目的に、低回転時の燃焼効率向上をターゲットにしたエンジン改良といいますが、それだけでなくドライビング時の加速性能にも進化が感じられるものとなっています。さすがに大径タイヤとの組み合わせですから出足が俊敏ということはありませんが、そこからの加速は不満を覚えるものではなく、上り坂での力不足を感じることもなく、フラッグシップとして十分なパフォーマンスとなっています。

さらに、新型アウトバックではハンドリングの改善が注目点。旧型では16:1だったステアリングギア比を、14:1とクイックにした上に、サスペンションではフロント・ロアアームの設計変更、リヤのキャンバー変更などにより、明らかにキレのあるハンドリングとなっています。

それなりに車高があり、タイヤも60扁平ですからスポーツセダンのような走りをするわけではありませんが、少なくとも初期応答性に関しては、スポーツセダン並といえるフィーリング。これであれば大きなボディサイズを好んで、旧型レガシィ・ツーリングワゴンから乗り換えたユーザーであってもダルさを感じるようなことはなさそうです。

CAE解析技術の進化などにより、従来モデルに対して67%もねじり剛性をアップさせたモノコックボディがハンドリング向上に効いていることも見逃すわけにはいきません。

 

上級グレード、リミテッドには『スタブレックス・ライド』と名付けられた非線形の減衰特性を持つダンパーがセットされていますが、アウトバックでこの高性能ダンパーを組み合わせるのは日本仕様だけということです。

また、リヤゲートは室内のスイッチやゲートのスイッチ、スマートキーのボタンを押すことで開閉できる電動パワー式を採用。ラフロード走行後など、手を汚さずに荷物の出し入れができるようになっています。

そのほか、スバルとしては国内初登場となる『harman/kardonサウンドシステム』や、スマートフォン感覚で操作できるタッチパネルナビといったAV関連も充実。

もちろん、プリクラッシュセーフティシステムの代名詞的存在である「アイサイト」はステレオ・カラーカメラを使った最新のver.3がレガシィ全車に標準装備されています。

さらにアウトバックには、悪路走破性を高める電子制御システム『X-MODE』も搭載され、クロスオーバーSUVとしての本質的なパフォーマンスも高めています。

 

メーカー希望小売価格は、レガシィ アウトバックが 3,132,000円。アウトバック リミテッドは3,402,000円(いずれも消費税込)となっています。

●スバル・レガシィ アウトバック リミテッド 主要スペック
車両型式:DBA-BS9
全長:4815mm
全幅:1840mm
全高:1605mm
ホイールベース:2745mm
最低地上高:200mm
乗車定員:5名
車両重量:1580kg
エンジン形式:水平対向4気筒DOHC ポート噴射
エンジン型式:FB25
総排気量:2498cc
最高出力:129kW(175PS)/5800rpm
最大トルク:235Nm(24.0kg-m)/4000rpm
燃料消費率:14.6km/L(JC08モード)
駆動方式:AWD
タイヤサイズ:225/60R18
エコカー減税:取得税80% 重量税75% 軽減

clicccar

トピックスRSS

ランキング