トヨタがFCV「MIRAI」の心臓部にカーボン繊維を採用!

clicccar / 2014年11月30日 8時3分

軽量化を目的に航空機や自動車に採用が進む炭素繊維複合材料「CFRP」。

ボーイング787の主翼や胴体に大々的に採用されたのに続き、BMWが量産モデル「i3」や「i8」のボディ骨格に採用するなど、強度が鉄の約10倍で重量が鉄の約1/4と、アルミニウムを遥かに凌ぐ高い強度と軽量化効果が得られる「CFRP」は燃費や航続距離を重視する次世代車にとっても無くてはならない素材になりつつあります。

そうした中、トヨタ自動車がFCV「MIRAI」に東レ製の炭素繊維材料を採用。 

トヨタは既にレクサス「LFA」のボディ骨格で「CFRP」の採用実績があり、今回は同材料を最先端技術を搭載した「燃料電池車」で採用したという訳です。

「MIRAI」における東レ製の炭素繊維材料採用部位は3箇所。

・FCスタックフレーム(熱可塑CFRP)
・FCスタックの電極基材(カーボンペーパー)
・高圧水素タンク(高強度炭素繊維)

(出展 TORAY)

熱可塑CFRPはトヨタと東レの共同開発によるもので、大量生産に適した短時間でのプレス成形が可能となっており、量産車の構造部品への採用は世界初となるもの。   

また「MIRAI」の心臓部であるFCスタックの電極基材には東レが30年来開発してきたカーボンペーパーが採用されています。

このカーボンペーパーは、ガス拡散性、耐久性などの要求特性を兼ね備えており、FCスタックの性能向上、省スペース化に貢献。  

高圧水素タンクには安全性や強度・軽量性を両立させるために開発した専用の高強度炭素繊維が採用されているそうです。

ちなみに「CFRP」の量産技術開発にあたっては経済産業省が国家プロジェクトとして支援しており、今年度に約40億円、5~10年間で数百億円を助成する予定で、東大と名大の拠点で量産技術や部品コストを鉄並みに引き下げる研究が進んでいます。

このように2010年代後半に向けた量産車用「CFRP」の部品供給に目処が立ちつつあることから、来年以降に炭素繊維複合材料の世界市場が急速に拡大するとみられており、今後さらにコスト低減が進めば低燃費車への採用にも弾みが付くことになりそうです。

■東レ Webサイト
http://www.toray.co.jp/aboutus/index.html

clicccar

トピックスRSS

ランキング